40代、50代の女性に多いのが、「水毒」と「瘀血」です。
「水毒」タイプの人は、水分のとり過ぎを控え、利尿作用のあるお茶などを飲むのがお薦めです。
「瘀血」なら、血の巡りを良くするよう運動する、体を冷やさないように気を付ける、といったことを実践してください。
「冷え」は万病の元、と東洋医学では考えます。
冷え対策には、筋肉をつけることが大切です。
体が生み出している熱のうち、6割は筋肉が作っています。
筋量が少ないと、生み出される熱の量も少なくなり、体が冷えるのです。
筋肉は何歳になってもつきますから、ぜひ日常生活に運動を取り入れていただきたいと思います。
汗をかく程度の運動を、週に1回行っていただければOKです。
冬には、体を温める食材をとるといいですね。
タマネギやニンジンなどの根菜がお薦めです。
私も、こうした根菜と肉を入れたスープを自分でも作り、食べています。
このように、病気を防ぐためには、老若男女問わず、毎日の生活習慣が何より重要です。
そこで提唱しているのが下の「未病を改善する10の行動指標」です。
(資料提供/渡辺賢治教授)
第一に、自分の体に関心をもち、体が発するサインを見逃さないようにすることです。
そのためにも先に挙げたチェックリストなどを役立てましょう。
次に、健康を保つ上で不可欠な3本柱となるのが睡眠・食事・運動です。
とくに食事に関しては、体に良いものを食べると同時に、悪いものを食べないようにすることが基本です。
さらに、血流やリンパの流れを促進する入浴、副交感神経を刺激してリラックス効果を高める深呼吸、インナーマッスルを強くする正しい姿勢も常に心がけて習慣化していきましょう。
また、ストレスは健康の大敵です。
ストレスをため込まないためにも、人付き合いでは利害を伴わない"ナナメの関係"を多く作り、自分らしく楽しく過ごせる時間を大切にしましょう。
オンとオフの切り替えを上手に行い、休息を十分にとることも忘れてはなりません。
人生の折返し地点である40代を過ぎれば、誰もが未病であるといっても過言ではありません。
20年後、30年後も楽しく元気に過ごすために、早速今日からできることを始めましょう。
そして、大切なのは継続です。ぜひ毎日続けてください。
その日の食事や運動などを記録することは、モチベーションを持続するコツのひとつです。