こんにちは。川村です。
相手と真正面でやり合わないで、一挙動でかわすことを目指す空手は、護身の心得を養います。
一挙動というのがポイントで、片足ずつ移動させて逃げようとすると、相手にこちらの意図を教えてしまうからです。
自分がこれから、どっちに逃げるかを相手に読ませず、一目散に逃げて、危機を逃れることができます。
フィクションとは違い、相手が刃物を持っていたら、よほどの戦闘スペシャリストでない限り、素手では勝ち目がありません。
ある危機管理イベントで、警察、自衛隊の特殊部隊出身者が2名、テロリスト役に扮したという話を知りました。
120名の参加者を、たった2名が、本当には刺さらない、切れない模擬ナイフで襲撃したんだそうなんです。
結果は、その大多数ではある100名が、本物のナイフだったら命がなかったとのことでした。
訓練を積んだ、ナイフを持ったたった2名で、100人を倒せるということ、100人でも勝てないということです。
襲撃された人たちには、警察官や自衛官も多数含まれていたにも関わらず、こういう結果になりました。
テーブルを投げて応戦した人もいたそうですが、そういう人は全滅し、助かったのはダッシュで逃げた20名だけだったとか。
ナイフを持ち、特殊戦の訓練を積んだ人間が相手でも、素手で勝てるようになりたいという人を、否定する気はありません。
ただ、まだそのくらいの実力がないうちは、ちょっとでもヤバイと感じたら、脱兎の如く逃げるのがいいということです。
相手のナイフが、手に持っているだけじゃなく、複数隠していたとしたら、さらに対処は難しくなるでしょうし。
唯真流空手をやって、一挙動、一目散にダッシュで逃げることができるようになるのが、本当の意味で実戦的ですよ。
去る3月21日に開催した、唯真流空手・合気啓真道 1日セミナーにたくさんのご参加をいただき、ありがとうございました!