昔ながらの地域に根差した写真館です。
自分の用事を済ませて、ふと、見渡したら
写真館の壁いっぱいに、家族写真や成人の記念の写真が
綺麗に飾られていました。
どの写真も目いっぱいおめかしをして、
カメラマンの「さぁ笑ってください」という要望に照れながら
最高の笑顔をみせています。
家族の歴史が刻まれていると思うと
知らない家族の写真なのに、
じわぁとこみ上げるものがありました。
スナップ写真とは違う『気持ち』が写真館で撮る写真には込められている気がしてなりません。
特に、成人の日に合わせてなのか
振袖姿の女性の写真が並ぶコーナーを見ていると
この写真は、親が20年、この日を楽しみに子育てをしてきたのではないか。
と思うくらいに、感動してしまいました。
日本に振袖があってよかった。
写真に写っているのは、20歳の美しい女性なんだけど
この後ろには、御嬢さんの成長を喜ぶ、お父さんお母さん、そして祖父母のみなさんの
笑顔があるのだろうな。
成人式には、振袖を着せてやろう。
美容院は、○○へ予約しよう。
写真は、どのサイズのものを何枚撮ろうか。
ついでに、家族みんなの写真も撮ろうか。
この写真は、親たちへの最高のご褒美だと思います。
頑張って育てたな。
頑張って育ってくれたな。
これから、自立して頑張れ。
我が家は息子しかいないので、なおさら、この振袖姿の写真が羨ましくてなりませんでした。
用事が済んでからも、写真を涙ぐみながら見つめて帰ろうとしない私に
写真館の奥さんが声をかけてこられました。
「温品さんのお宅も、そろそろですか?」
「いいえ。我が家は昨年成人式で、ましてや息子なので
スーツ姿なんていつでも見れるでしょ。とごまかされて、撮らなかったんです。
だから、羨ましくて。」
と、言うと
「では、何度も何度も、こういう記念の写真を撮るチャンスがあるということですよ。
ぜひ、息子さんに、『これはあなたのための写真じゃなくて
親が子育ての一区切りをつけるための写真だから、私たちのための写真だよ』と
誘ってください。きっと家族のかけがえのない記念となりますから。」
と言ってくださいました。
我が家の次のチャンスは、次男の成人式の時だ!と闘志が沸いてきました。
成人になられたみなさん。おめでとうございます。
成人になられたお子さんを育ててこられた親御さんたち。おめでとうございます。
