雨の中お出かけ | 神宮の杜から

神宮の杜から

名古屋・京都・奈良のこと、その他日常のこといろいろ。
…だったのが、最近はほぼ育児日記。ぼちぼち更新。

遂に太子にも見放されたようです。

法隆寺へ行く日に雨なんてorz


雨が降ろうが、寒かろうが、休みを取ったので奈良へ出かけてきました。


朝一で正倉院展。

開館10分前に奈良博に着くと、寒い雨の平日早朝とは思えないほどの長蛇の列!

まぁ、こういうのに天候は関係ないんでしょうけど。


最後尾に着くと、ちょうど列がさくさくと動きだしました。


展示室の中も、特定の出陳物に見物人が群がることもなく、案外ゆったりと見学できました。


そういえば、先日のリニューアルで展示ケースも大きくなって広々としていましたね。


さすがに、メインの一つ螺鈿紫檀五絃琵琶には、それだけのために見学待ちのロープが張られ、

その一帯だけ人口密度が高かったですが、別に並ばなくても列の外からでも充分見られました。


昭和27年に録音されたとかいう琵琶の音色が流れる中、本当に奈良時代の代物かと

疑念を抱いてしまいそうにぴっかぴかの琵琶をほぉ~、と見物。

螺鈿がね、ほんっとにキラキラなんですよ!

貝殻って持ちがいいんですねぇ。


繍線鞋(ぬいのせんがい)は、女性用の沓なんですけども、

オリエンタルな深い青の花柄は、今あったら履きたいです。かわいい!!

や、ほんとアジアン雑貨店に売ってそうだもん。見つけたら即買いですよ!

形は、まぁ実用的でないですけど…パカって脱げそうだもん(笑)


いちばん見たかった種々薬帳は、意外と空いてました(笑)

国家珍宝帳のときの人だかりを想像してたんですが、あそこまでメジャーでもないのかな(笑)


天皇御璽が料紙一面に押してありましたが、あれって、ちゃんと御璽の大きさを計って

料紙を調達してる…んでしたっけ。


角足のサインが控えめだったのが意外でした。

『天平冥所図会』に出てくる彼は、かなり態度でかいキャラでしたからね…


すぐ傍に「大黄」とか「冶葛」といった薬もありました。

正倉院の薬草って今でも薬効があるそうですが、そんなことを考えていたら

何となく薬くさい香りが漂っていたような…いえ、気のせいです(笑)


浅縹布は、青地に雲が染め抜かれた幕ですが、雲がくっきり残っていて、

半永久的に残る当時の染色技術の高さを感じました。色もきれい。


幡の残欠は、近くで見るとほとんど崩れていて、そのボロボロっぷりが痛々しい…;

衣類もそうですけど、絹布類はやっぱり傷みが激しくて、不謹慎ながら

「あとどれくらい持つんだろう…」とつい思ってしまう。

崩れたところが辛うじて張り合わされて原型が保たれてるって感じですからね…


それとは対照的に、合子とか瓶とか箱、壺などといった日常道具類は、

信じられないぐらいきれいなままですね!


漆胡樽は、「模造品ちゃうの??」と一瞬思ったぐらい光沢がすごいし、

佐波理水瓶もキンキラキンの輝きを放ってました。

鼈形の合子は、甲の部分に北斗七星(左右が逆ですけど)があしらわれているんですが、

近くにあったパネル写真と見比べても、よくわかりませんでしたorz

目が悪いのか、角度が悪いのか、意識してみればうっすらとそれらしきものが…

という程度でしたねぇ;


修行が足りないようです(笑)


そうそう、これ金属製かと思っていたら、石製らしいです。


文書類で目を引いたのは、東大寺牒・法師道鏡牒

良弁が4つ、道鏡が3つ、どちらもダイナミックなサインが印象的でした(笑)


他は、正税帳や経典貸借に関わる書類、写経の校正賃金の支払い状況を記した書類など。


何の文書だったかは失念しましたが、記録の上にひたすら「妙妙妙…」と書かれたのがあって

非常に気になりました(笑)


ちょっと時間に余裕があったので、隣の仏像館もさらっと見学。


お気に入りの「上代の金銅仏」のコーナーで「かわいいなぁ~」とうっとり眺めたり、

今日は試みの大仏は出てないのね、と少し落胆したり。


一通り観覧を終え、いつものように法隆寺へ行きました。


雨でもやっぱり修学旅行生はいました(笑)

今日は小学生が多かったですね。

一般の団体さんもいました。


今日のメインは秘宝展「仏像とその背景」。


夢殿御前立観音の前で、かぶりつきで見たりちょっと引いて見たり。

やっぱいいですね~あれは!


あと、前にも見たと思うんですが、厨子入五大明王とか厨子入四天王像は可愛かったです。


平成新造の宝物コーナーには、毘沙門・吉祥天の代わりに今回は西村公朝さん作の

「勝鬘夫人像」「維摩居士像」が安置されていました。


色はビビッドなんですが、ほわっとパステル調で表情も優しげだったため、

毘沙門・吉祥天像ほどセンセーショナルでもなく、安心して見ていられました(笑)


なら仏像館に続いて法隆寺でもブツシャワーをたっぷり浴びまくって、

エネルギーをばっちし補給。


で、やはりいつものように斑鳩宮の東北隅あたりを意識しつつ(笑)、

法輪寺~法起寺方面へてろてろ歩きました。


雨がそぼ降る斑鳩の里は、いつにも増して一層静かで鄙びた雰囲気。


要するに、晴れでも雨でも曇りでも、いつ行ってもいいってことですよ!

(雪の日は知らんけど)


あとは、リニューアルした大和文華館か、松伯美術館あたりに行こうかな、とも思ったんですが、

やっぱり寒いし明日は平日だしってことで、郡山駅にちょうど来た京都行急行でそのまま直帰。


松伯はバスが微妙だったし、来月、岡崎の美術館で上村松園展も始まるし。


あんまり秋らしくない秋の一日でしたが、それなりに満喫できました♪