長谷寺と小夫天神社 その1 ~長谷寺十一面観音に結縁~ | 神宮の杜から

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いくたびも 参る心ははつせでら 山もちかひも深き谷川   花山天皇


この御詠歌を詠まれた、西国三十三所観音霊場中興の祖・花山法皇の一千年忌にあたり、ご本尊・十一面観音の特別拝観が行われている長谷寺を訪れました。

紅葉が見頃であることに加え、天気の良い週末ということもあり、混雑を覚悟で行ったのですが、思ったほどではありませんでした。

いつものように山の辺の道散策切符を購入し、長谷寺駅で下車(ここで桜井からの乗越分を清算。この方が弱冠安価)。伊勢街道を歩いていく計画は、後々の予定を考慮して却下(笑)。


長谷寺に参拝するのは、1年4ヶ月ぶり。あの時は、くそ暑い中日傘をさしながら汗だらだらで歩いたなァ…と思い出しながら、名物焼き餅の香りが漂う参道を進み、山門到着。拝観券を購入し、仁王門を潜って長谷寺のシンボル399段の登廊を上っていきます。

真っ赤に色づいた紅葉のほか、寒牡丹もきれいに咲いていました。


本堂に着くと、いつも参拝する礼堂への入口とは別に、特別拝観用の内々陣への入口がありました。もちろん目指すはそちら^^ 受付を済ませ(入山料500円とは別に1,000円〈←内心「高~!」と思いますが仕方ない;〉)、靴を脱いで入っていくと、まず入口で、掌に塗香をつけてくれます。これを擦って身を清め、さらに腕には観音様との結縁の証という、五色の紐をつけてもらいます。


そうして、いよいよご本尊の足元へ。正座して合掌し、見上げると…た、高すぎてお顔がよく見えん(爆)。

身の丈三丈三尺(10m18cm)のお姿を下から見上げていると、迫力を感じるとともに有難い気持ちも生じてきます。平安のお貴族様たちが憧れたというのも、ここにいるとよくわかります。

仏を守る四天王像は、周囲の壁に描かれていました。また、「観音応化三十三身像」という、観音菩薩が衆生を救うため三十三パターンに変化した姿を描いた板も周囲の壁にずらっと配置されています。

この板絵は、長年宗宝蔵に保管されていたものを、今回の特別拝観にあわせて、もともとあったこの場所に戻されたのだそうです。

御足にだけは触れられるということで、その霊験を全身にいただくべく(笑)すりすり擦らせていただきました。

このご本尊は天文7(1538)年の再造ということなので、室町時代の作になるわけですが、それ以降長年にわたって結縁を求める参拝者に触られてきたため、御足だけがつるつると光っています。

ご本尊の周囲をぐるっと周って、出口でお坊さんに何やらご真言(でいいんかな?真言宗だし)を唱えていただきました。

厳しい修行をしているためか、ここのお坊さんは皆さんとても感じのよい方ばかりでした。


内々陣を出て、改めていつもの場所から拝観しました。それでもおっきい(笑)。

初めて長谷寺に来たのは、修士課程のときの研究室旅行でしたが、あの時も見た瞬間「でかっ!」とびっくりしたものです。演習で『長谷寺験記』の輪読をしていたのですが、それまで長谷寺に行ったことのなかった私は「そんなにすごいブツなんかぁ?」といまいちその魅力がわからなかったんですが(笑)、そのお姿を目前にして初めて得心したのでした。


舞台に回りお定まりの風景を見て、紅葉を見上げつつぶらぶらと仁王門まで戻りました。


長谷寺1     長谷寺2
                             

長谷寺3     長谷寺5
赤・黄・オレンジ・青の、見事な色の競演。開山堂の前から本堂を見上げています。



長谷寺舞台     長谷寺仁王門
本堂舞台                           仁王門の横には彼岸桜(?)が咲いていました


念願かなって御足に触れて結縁するという有難い経験に大満足し、長谷寺を後にしました。

参道には戻らず、仁王門を出たところを左に折れて、初瀬川に沿って歩いていきます。


目指すは、この日2つ目のメイン「小夫天神社」です。


~その2へ続く~