私は宇宙人(エイリアン)諸星ヒカルである。日本に存在する某大学の講師をしている。本来の仕事はこの惑星の調査であり、毎回宇宙の本部に報告している。調査の範囲は文化、芸術、経済、戦争などあらゆる分野が対象である。必要に応じて、戦争を止めるよう働きかけているが、人類の本質ゆえになかなか難しい。

 ここでは、食に限定したレポートを記録しておこう。私を助けてくれるのが、モノリスである。サイズは顕微鏡レベルから小惑星サイズまで多様である。大きな場合でも、レーダーに捉えられることはない。このモノリスは私を時空に縛られることなく移動させることができる。

 今回注目したのは故郷(ふるさと)である。故郷から都会に出てきて働いている方々が少なからず存在する。都会で暮らしていても、時折思い出すことがあるだろう。そんな時に口ずさむのが、高野辰之作詞・岡野貞一作曲による文部省唱歌「故郷」であろう。

 一番の歌詞は「♪兎(うさぎ)追(おひし)彼の山、小鮒(こぶな)釣つりし彼の川、夢は今いまも巡めぐりて、忘わすれ難がたき故郷~」である。2番は「♪如何います父母~」と続き、3番の「♪志を果たして、いつの日にか歸らむ~」と締めくくる。

 故郷の食事は素朴であったが、家族の温かみが添えられていた。山々では春季の山菜が豊富に入手できた。夏季は魚釣りで、釣った小鮒は佃煮にして食べたものだ。秋季は栗やキノコを採ることができた。冬季の食料として、野兎狩りをおこなった。

 歌詞には友人たちはつつがなく平穏に暮らしていてほしいという願いも込められている。いつの日にか帰りたいが、志を果たすまでは帰れない。帰れると思ったら、家族に反対されるかもしれない。また、故郷が限界集落になっていて、帰れる状態でなかったということもあるかもしれない。それでも、自分一人でも帰るつもりでいよう。友人たちと再会できれば、なんとか暮らしていけるに違いない。

*シンパロディ:兎の蒲焼
 モノリスは筆者をこの世界と並行して存在するパラレルワールドに連れて行ってくれる。これらに沿った面白い例を紹介しよう。吾妻ひでお氏のマンガ「ななこSOS」はスーパーマンのパロディである。
 鰻が取れればいいが、そうでない場合、狩った野兎を蒲焼にしてはどうか。「兎美味し」なのだから、美味しくいただくことにしよう。

*セブンイレブン・ビーフカレー:外出中、食堂で食事がとれないことがある。そのような時はコンビニを利用するが、セブン・イレブンの安心感が高い。ビーフカレーがあればうれしい。レンジでチンして近くのベンチに腰掛けて食べる。業務の状態によってはビールをおいしく飲んでしまう。

*中国ひとり歩記 連載中 https://ameblo.jp/yk206/entry-12815504410.html
*吉祥寺サバイバル 連載中 https://ameblo.jp/yk206/entry-12827654762.html
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