【今月の設え】
仙台の自宅茶室、今月の設えです。
お軸 『清風動脩竹』 (せいふう しゅうちくをうごかす)
脩竹とは細長い竹のことを指し、その細い竹が風に吹かれてさらさらと音を立てているような情景です。
さわやかな境地を、禅語が表現しています。
これは風だけ、竹だけで生まれる情景ではありません。
風が竹を「動かす」ことで、この一段とさわやかな境涯が作り出されたのかもしれません。
竹林にてさらさらと清風が吹いてゆく、本当にさわやかな禅語です。
清涼感あふれる風が過ぎると、その竹林にはまた静寂が戻ってくる・・
事が過ぎると又元の通り「無」となりそれには執着しない、というような意味もあるのではないかと思います。