YOKU MOKU MUSEUMにて開催中の「ピカソのセラミック-モダンに触れる」展に行ってまいりました
洋菓子「シガール」で広く知られるYOKU MOKUがその名を冠した美術館【ヨックモックミュージアム】
骨董通りから一本入った裏路地、南青山の閑静な住宅街に佇みます
ヨックモックのコーポレートカラーでもある青色の屋根瓦が特徴的な建築デザインです
2020年10月のオープンですが、この度初訪問してまいりました
同館は、ヨックモックホールディングス取締役会長で同館館長であられる藤縄利康氏が精選し、ヨックモックグループとして30年以上かけて集めた約500点のピカソのセラミック作品を中心に展示する美術館です
“家に友人を招くようにお迎えしたい”
という創業者の思いからこの立地を選んだそう
建築も2階建ての小さなボリュームが組み合わさった家型として、中庭を介して「市中の山居」の様に光、風、空気を感じられました
地下1階が企画展で、2階が常設展示室
そのメインとなるのは、54点ものお皿を3面の壁に展示した空間です
これらはすべて、生産数が厳密に管理されていたセラミックの「エディション」作品です
ピカソは生前、エディションによってセラミック作品を一般の人々にも親しんでもらいたいと考えていたそう
そうした思想が詰まった作品群と、自然光があふれる空間でじっくりと向き合うことが出来ます
なお同フロアではピカソのセラミック制作を追ったドキュメンタリー映像も上映されていました
とても興味深かったです
1階中庭に面したカフェはグッズショップやライブラリーも併設し、展示室を介さずにどなたでも自由に出入り出来ます
カフェや展示室はアートセッションやレクチャーの場にも臨機応変に入れ替わり、驚きと発見に出会えるよう工夫されていました
また、展示に関してはこちらも珍しく写真撮影OK(一部のみ)
最近は国内でも、ルールを守る事で撮影が許可される美術館が増えてきています
とても良いことですね
日本で滅多に観ることが出来ない名作たち・・
本日も大変に有意義なひとときでありました