2018/2/10(土) ソウル滞在1日目
高麗・朝鮮時代の貴族階級・両班(ヤンバン)たちの格式高い食事を指す「班家(パンガ)飲食」
1979年創業の【無窮花(ムグンファ)】さんは、伝統的な班家料理を現代風にアレンジした料理を提供する老舗韓定食レストランです
お店は、今回宿泊させて頂いた【LOTTE HOTEL SEOUL(ロッテホテル ソウル)】の38階
北漢山とソウル市内を一望出来る、雰囲気抜群のレストランでした
この度、初めてお邪魔させて頂きました
東洋の美しさをコンセプトにした店内は、高級感あふれる洗練された雰囲気。
高層階に位置するためソウルの街を臨みながらお食事が楽しめます。
店内には約90席あるホールの他に、2~40名用の個室が7部屋用意されており、ご接待や記念日など特別な日の食事にもおすすめです。
この日は、お友達のお誕生日のお祝いをしてまいりました。
無窮花さんのお料理はどれも、伝統的な調理法をベースにしながら世界各国の人々に味わってもらえるよう、現代的な発想をうまく取り入れたものばかり。
高級食材として知られる天然松茸や韓牛(ハヌ、韓国在来種の牛)、イシモチなどを使用した贅沢なお料理を楽しめます。
高級食材として知られる天然松茸や韓牛(ハヌ、韓国在来種の牛)、イシモチなどを使用した贅沢なお料理を楽しめます。
旬のお野菜、地域特産物を使ったメインに副菜が付いた御膳や、前菜からメイン、デザートまで味わえる多様なコースメニューが、お好みに応じて選べるようにご用意されていました。
その一方で、一品料理などのアラカルトは一切なかったように思います。
この日わたくし達は、「Chrysanthemum 菊」コースをセレクトしました。
メインホール横には豪華なワインセラーがありました。
こちらには韓国料理に最も合う約40種の厳選コレクションを始め、世界各地から輸入された100種類以上の多様なワインが揃っています。
また、選んだお料理に合うワインを選んでくれるワインソムリエだけでなく、伝統茶をセレクト&サービスしてくれるティーソムリエも待機。
韓国伝統野生茶の名人が選んだ、約10種類の高級銘茶の中からお好きなものを堪能出来ます。
お茶にこだわりのある方は是非、専門家が煎れて下さるティーを味わってみては?!
高麗人参のサラダ、鮑、蛸、ロブスター、点心等。
高麗人参のサラダ。
生の高麗人参を食す機会は、そんなに多くありません。生の高麗人参は例えるならば、 “大地のお味” とでも言いましょうか。土から採れた作物ですから、土の風味の印象が強かったです。健康的なお味♡
蛸、青菜、鮑にロブスター、冷前菜。
スープの中に小さな点心。丁寧な仕事が施されていました!
『本日の粥』
韓国では定番の南瓜粥(ホバッチュク)。
ホバッチュクは、下茹でした南瓜をつぶしてペースト状にし、もち米と一緒に丹念に煮込んで作る、南瓜本来の甘さを楽しむことが出来るお粥です。ホバッ(ホバク)が「南瓜」、チュクが「お粥」を意味します。
お粥専門店のメニューとしてはもちろん、韓国ではレトルト商品などとしても売られており国民的な料理として広く親しまれています。
『アワビとホタテの煮付け』
ピリ辛なお味付けで、いかにも韓国風といったアワビとホタテの煮付け。
アワビが驚くほど柔らかく煮込まれていて驚きました。美味。
アワビの下にはホタテ。海の幸の饗宴といったところでしょうか。贅沢な逸品。
棗や銀杏も添えられていて、栄養満点!
ふっくら柔らかく煮上げられたアワビとホタテ。弾力のあるコリコリとした食感と、噛めば噛むほど感じる豊かな旨味・・
絶品でありました。お友達も絶賛しておりました◎。
『宮中海鮮神仙炉』
神仙炉(シンソルロ)とは元々は使用される鍋を指す言葉で、宮廷の宴の際に食されていました。現在は宮廷韓定食のメインメニューのひとつとして、テーブルに彩りを添えています。
『牛ロースまたはバラ肉のグリル/牡蠣の栄養ご飯と本日の特選スープ』
最後の最後までボリュームたっぷり!
メインの韓牛とご飯、スープと小皿8品。
メインの韓牛。外側はカリッと、中は柔らかくジューシー。良い肉質でした。
韓牛は日本では輸入が禁止されているため、なかなかお目に掛かることが出来ません!
貝(アオヤギ)が入った海鮮スープ。
牡蠣のご飯。小さなものでしたが、牡蠣の旨味が活きた炊き込みご飯でした。寒い冬にぴったりの逸品でした。
目で見るだけでお腹がいっぱいに。
キムチは浅漬けでしたが、さっぱりといただきました。
『牛ロースまたはバラ肉のグリル/安東麺』
こちらはお友達の安東麺。優しいお味でした。
『Plum wine』
食後酒の梅酒。スイーツ感覚で、ストレートで◎。
この日の前日はお友達のお誕生日でした!
先生、お誕生日おめでとう
ケーキはロッテホテル1階のピエール・ガニエールで購入。(※ムグンファではバースデー等のケーキサービスがありません。)
本当は新館のピエール・ガニエールでお祝い予定でしたが、新館が工事中のため願い叶わず・・
ですが、たまには違う雰囲気のお食事のお祝いも、なかなかでありました♡
『デザート』
フルーツとバジルのアイス。
バジルのアイスはとても爽やかで、食後にピッタリでした!
お味付けやデコレーションなどはモダンにアレンジされていましたが、すべての食材は韓国伝統料理に使われるモノのみにこだわっているそう。
季節の旬の食材、天然食材を使うことはもちろん、昔から伝わる食材の組み合わせを考慮し、昔から食文化の発達していた全羅南道の料理を意味する南道料理と、宮中料理を合わせたコースメニューになっているとのお話でした。
特にこちらの特徴は、朝鮮時代の飲食書籍を参考にしたというソバン(小盤)チャリム。
これは、一つのショープレートに3~5つの料理が一緒に盛られ、運ばれてくるというもの。
一品々のポーションは少なめになっていて、数種のお料理を一ヵ所に集めることで、彩りや盛り付けなど見るだけで楽しめ、食欲がそそられました。
リニューアル以前のムグンファが韓国の伝統酒であるイガンジュ(梨姜酒)や安東焼酎に合う伝統韓国料理だとしたら、リニューアル後は、ワイン片手に堪能出来るモダンスタイルの韓国料理といった雰囲気でしょうか。
昔の両班(ヤンバン・貴族)の御膳を基本にしたアレンジ韓国料理を、コース仕立てで美味しく頂戴させて頂きました。
伝統韓定食、宮廷料理など、韓国伝統料理の専門レストランは韓国でも高級料理に分類されます
ホテルの最上階で、夜景も楽しみながら韓国コース料理に舌鼓・・
心の込もったサービスと共に、旅の思い出になること間違いなしです
ソウル滞在中、ちょっと特別なお食事を楽しみたい時など行かれてみてはいかがでしょうか
ソウル再訪の際はまたお邪魔させて頂きます
この日も大変美味しゅうございました
ごちそうさまでした
ソウル滞在初日の夜は、ゆっくりと更けてゆきました