2016/9/27(火) ウィーン滞在3日目
続きまして、【Hofburg(ホーフブルク宮殿/王宮)】内にある、オーストリア国立図書館を見学いたしました
オーストリア国立図書館は、18世紀にカール6世の命によって建てられた旧王宮図書館です
「Prunksaal(プルンクザール)」と呼ばれる大広間が一番の見どころで、
“世界一美しい図書館” とも呼ばれています
ホール内には、ハプスブルク家の歴代君主の像がたくさん飾られていました。中でも目立っていたのが、クーポラの真下に置かれているカール6世像です。堂々たるポージング!
ここだけ時が止まっているように感じました。
この天井まで続く本棚にある本は、全部昔のまま本物です。
(※蔵書には触れてはいけません。)
一番上段は、文庫本サイズくらい?の本が収められていました。
何の本なのか気になりますよね。
図書館内には展示物があるのですが、「フリーメイソン」の歴史について展示されていました。
フリーメイソンは16〜17世紀に誕生した歴史のある団体で、オーストリアとの関係も深いようです。
オーストリアとフリーメイソンの関係や、フリーメイソンに所属している著名人などについての展示がありとても興味深かったです。
カトリックのオーストリアでは、フリーメイソンの「秘密主義」が神の前では全てを打ち明けるべきというカトリックの考え方と反するため、フリーメイソンが禁止された時代があったそうです。
「秘密にしなくてはならないこと=悪いことを企てている」と考えて、ローマ教会の言うことを聞かない人が増えたら困りますものね。
しかし禁止令を出したところで、国王や財界人が既にフリーメイソンに加入しているケースも多かったため、禁止令の実効性はなかったようです。
特にオーストリアでは、マリア・テレジアの息子ヨーゼフ2世が即位してからは、彼は啓蒙思想に興味があり、フリーメーソンにも寛容であったことからオーストリアではフリーメーソンが力を増していったそうです。
オーストリアの王宮といえばシェーンブルン宮殿ですが、あちらは夏の離宮
ハプスブルク家の正真正銘の王宮は、実はこちらになります
王宮は1913年に完成した新王宮を始めとする複数の建物で構成されていますので、真剣に見始めると半日どころか一日はかかってしまいそうな印象でした
また全体的に新しい印象を受けたので、なんと申しますかそれほど興味はそそられなかったです
しかし、それでも本当に立派な宮殿であります
シェーンブルンとホーフブルク両方を見ないと、この帝国のすごさがわからないかと思われます
こちらホーフブルク宮殿抜きにはウィーンは語れません
住まいや暮らしぶり、博物館の量の多さ、質の高さ・・
収まりきれずに新王宮まであります
どれをとりましても、このハプスブルク家の繁栄が半端ではないことがよくわかりました
ホーフブルク宮殿は敷地も建物もとにかく大きいので、結構歩き疲れました
持ち歩く荷物は最小限にして、2日間に分けて観光したり、見どころを絞って観光されてみてください