反応するのが遅れたけど、少し気になったので。
教室内で遠くにいる級友が発言しても内容が分からず、「教科書だけで勉強していた」。学級会では聞こえたふりをしていた。
私の場合、授業は聞き取りやすい先生だとまあ良いんだけど、聞き取りにくい
先生だと、授業を聴くのは半ば諦めてました。いくら集中しても聞こえないし、
授業を聞いて理解するのは諦めて、参考書を親に頼み込んで買ってもらって自分
で勝手にやってました。・・・が、これだと自分の理解が正しいのかどうか確かめる
手段があまり無く、分野によって出来にかなりバラツキがあり、これをどう立て
直せばよいか、なかなか良い方法が見つからず、かなり苦戦しました。
補聴器を装着しても聞こえにくい状態は変わらず、「聞いた言葉を頭で考えて補完する作業の連続」と話す。大人数での会議などではストレスを感じるという。
人工内耳を埋め込んでから、わたしはこの部分はかなり軽減しましたが、この「聞いた言葉を頭で考えて補完する作業の連続」というのは健聴者にはなかなか分かりにくいでしょうね。
あと、論点がずれるけど、耳鼻咽喉科(に限らず他科でも)補聴器や人工内耳を装用している
医師はどれくらいいるんだろうな。私の経験では、3人くらいしかお目にかかったことが無い。
個人的に思うんだけど、補聴器や人工内耳を装用すれば聞こえるだろ、と考えるひと
は多く、このズレを修正しない限り、聴覚障害者の苦労はなかなか消えないんじゃ
ないかな、と思う。