「気付くことは自分を築く」
この語呂合わせのような言葉は、私が18歳の時に勤めていた大手食品企業で教えられた言葉です。
私はこの会社で営業として従事し、2t~3tのトラックに乗り自社製品を販売・拡販するのが仕事。
車に乗れば多かれ少なかれ事故は付き物です。
そんな時に会社は事故を起こした社員に対して毎日の【トイレ掃除】と【トラック全車の清掃】※週1回を一定期間させる
ルールがありました。
ただこれだけを見れば、罰ゲーム的(現代ではハラスメント?)な見え方がしますが、そこには信念があっての指導でした。
トイレも、自分の使うトラックや物も、小さな変化に気付くかどうか。
小さな変化に気付ければ事故も減る。
物を大事にする気持ちがあれば、傷もつけたくない=安全に運転するように心がけるようになる。というもの。
私はとにかくトイレ掃除にだけはうるさい。
前述した18歳の時の体験もあるだろうが、トイレに救ってもらった経験もあるからだ。
(その話は前職、ブラック企業での”かなりエグイ”体験になるのでここでは割愛しますが…)
トイレに救ってもらってからは、毎日毎日トイレ掃除だけは欠かさなかった。
飲食店に行っても、次に使うのが女性であることを想定して(スカートビショビショに汚れるので)
自他の尿を拭き掃除して出てくるのは今でも習慣である。
トイレの汚れに気付かない人間は、全てとは言いませんが往々にして
・自身の恰好にだらしない
・相手の立場に立てない
・自己中心的な考えが目立つ
・リーダーシップが取れない
という感覚を個人的に受ける。あくまでも個人的にです。
ただやるだけ、やらされてる…では決して何も得られません。
トイレを掃除しているときに何に気付き、何を考え、何を思うのか。
汚く使う人に対しての怒りでも良い。
綺麗に使ってくれている人への感謝でも良い。
何かを得てください。
すると自分自身に対する気付きも生まれます。
その後の自分を築いてくれます。
かの、京セラ創業者の稲森和夫氏の書かれた「心を高める 経営を伸ばす」にもトイレ掃除や雑務についての考え方が書いてある。
おすすめの一冊です。時間があればぜひ。