今日はユダヤ系民族の第5弾、ザハロフ財閥について

 

①ロックフェラー家

②サッスーン家

③クーン・ローブ財閥

④モルガン財閥

⑤ザハロフ財閥

 
 

戦争のビジネス化

戦争ビジネスの誕生

 

「ザカリアス・バジレイオス・ザハリアス」(Sir Zacharias Basileios Zacharoff、1849年10月6日 - 1936年11月27日)、あるいは「バジル・ザハロフ」(右写真)は、トルコ生まれのユダヤ人の武器商人で第一次世界大戦を引き起こした人物とも揶揄される。「ヴィッカース社」など数々の武器製造業者の代理人として武器取引に関わり、死の商人の代表格と看做されると共に神秘の男と渾名された。(Wikipedia)


 以下は、日本の「東機関」に所属したユダヤ系スペイン人アンヘル・アルカサール・デ・ベラスコ(第一級の諜報部員、ヒットラーからも信頼された?)の告白より

 

東機関(TO機関)とは、第二次世界大戦時(1941年末)アメリカの戦争遂行能力や軍事作戦、国内世論等の情報収集を目的として大日本帝国(当時)外務省がスペイン(親日・中立国)にて創設した情報収集組織である。『東』の命名の由来は、「情報を盗みとる」の『盗』からきているといわれる。アンヘル・アルカサール・デ・ベラスコ(右写真)を中心に十数名によって構成されていた。ただし、末端の諜報員までを含めると、その数は数倍になるともいわれるが、正確な人数は把握されていない。

欧州で50年間「神秘の男」と呼ばれてきたトルコ生まれのユダヤ人バジル・ザハロフは、第一次世界大戦を引き起こした人物といわれる。コンスタンチノープルで6歳のときから売春宿の客引きをはじめ、ポン引きの次に強盗殺人を働きアテネに逃げた。アテネで武器商人の会社につとめて「ビジネスマン」になった。元ポン引きの才覚にかかっては、真面目な政府の武器調達担当官らはひとたまりもなく操られた。

 

1890年当時、世界最大の軍需会社であったイギリスの「ヴィッカース社」は、マキシム機関銃メーカーの「マキシム・ノルデンフェルト社」を買収した。「マキシム・ノルデンフェルト社」の大株主で40代の「バジル・ザハロフ」は「ヴィッカース社」の役員を務めることになる。「ヴィッカース社」はロスチャイルド家の持株会社だった。(写真は「ヴィッカースタワー、ロンドン(現在のミルバンクタワー)」

 

「ヴィッカース社」1828年、粉屋のエドワード・ヴィッカースとその義父ジョージ・ネイラー (George Naylor) が、ネイラー・ヴィッカース&カンパニー (Naylor Vickers and Company) を創業した。1897年、造船会社バロー・シッピング (Barrow Shipbuilding Company) とその子会社の「マキシム・ノーデンフェルト」を買収・吸収合併し、ヴィッカース・サンズ&マキシム (Vickers, Sons & Maxim) となった。「ヴィッカース・リミテッド」(1910~1999年ロスチャイルド家所有)重工業 戦闘機・戦車・大砲等の軍需品メーカーである。 (写真は「ヴィッカース・リミテッドのロゴ」Wikipedia)

「ロスチャイルド家」は政府に融資協力する条件として、貸付金の半分を武器調達費用に当てさせた。「バジル・ザハロフ」は、その代理人である。購入武器の増加は戦争準備の強化につながる。当時の欧州ユダヤ人の大半が、そのやり方で非ユダヤ諸国に武器を売りつけ、戦争体制を整えさせた。

 

その一方で、貧しいユダヤ人が続々とゲットーを出はじめた。年間60万人がイギリスへ、100万人がアメリカへと移民した。彼らは移民先政府の要職を占めはじめた。イギリス外務省はなまりの強い外国人省と呼ばれた。移民ユダヤ人の一部は各国政府で閣僚の座を勝ちとった。フランス蔵相はクロッツ、イタリアはルザッチ、ドイツはレンベルグ、イギリスはアイザックス、とユダヤ人は軒並み蔵相と法相の座を占めた。イギリスの有給領事館員350人中200人が外国生まれで、120人はユダヤ人だった。

当時、全欧州の政府は、ユダヤ人が国益に影響する機密や特許を最高値をつける者に売ったために、財政スキャンダルやスパイ・スキャンダルに揺れたものだった。非ユダヤ人マルコーニが無線通信を発明すると、ユダヤのアイザックス家が所有権を有利な条件で入手した。アメリカの支部RCAはロシア系ユダヤ人デービット・サーノフが使用権を握った。(写真は「アメリカのテレビ放送の父デービット・サーノフ」「RCA」を創立して「NBC」を最大級のマスコミ企業に育て上げた。)(「RCA」Radio Corporation of America、アメリカ・ラジオ会社は、オーウェン・ D・ヤングが創立し、GEによって買収されたアメリカ合衆国のエレクトロニクス(電気機器・半導体)事業を中心とする多国籍企業。)

1912年、当時のイギリス首相ロイド・ジョージと蔵相「ルーファス・アイザックス」は、アイザックス兄弟の「マルコーニ社」社長ゴッドフリー・アイザックスとシェル石油を所有するユダヤ一族のイギリス郵便局長サミュエルから10万株を贈られた。この贈収賄事件は発覚したが「ロスチャイルド家」が介入して事件は簡単に闇に葬られ、収賄者たちは公職にとどまったばかりか、蔵相アイザックスはロスチャイルド家から爵位までもらった。(写真は「初代レディング侯爵ルーファス・ダニエル・アイザックス」は、イギリスの政治家、法曹、貴族。 法曹として活躍した後、庶民院議員に当選して政界入りし、インド総督や外務大臣を務めた。)

ユダヤ人らは首相ロイド・ジョージを買収して自在に操った。ロスチャイルド家と懇意の「ザハロフ」は、首相に自分の妻を接近させて不倫問題を仕かけた。また、イギリスに流れこんできたハンガリー系ユダヤ人のトレビッチなる男を側近にして、イギリス国教会の牧師兼議員に仕立ててスパイを働かせた。(写真は「1919年のロイド・ジョージ首相」)(以上 Google; hexagon.inri.client.jp)

世界で最初に産業革命に成功した英国が世界の工場だった19世紀後半から20世紀初頭、英イングランド北部カンブリア州バロー・イン・ファーネスは、造船会社「ヴィッカース」の企業城下町として発展した。この造船の町で「三笠」は1899年、当時、世界最大で最新の戦艦として起工され、1900年11月に進水した。大日本帝国の戦艦は、殆ど「ヴィッカース社」製のようです。(写真は、1905年佐世保に入港したの「三笠」、大日本帝国海軍の戦艦。日露戦争の日本海海戦で連合艦隊旗艦を務めた。世界三大戦艦の一つ、Wikipedia)

造船が衰退した現在「ヴィッカース」を引き継いだ防衛航空宇宙企業「BAEシステムズ」が英国で唯一、原子力潜水艦を建造しており、英国の安全保障の一端を担っている。(Google; sankei.com)(「BAEシステムズ」は、1999年に設立されたイギリスの国防・情報セキュリティ・航空宇宙関連企業である。Wikipedia)

 

「バジル・ザハロフ」時期のユダヤ人

第一次世界大戦が始まると無煙火薬であるコルダイトが大量に必要となったが、原料となるアセトンは木材を乾留して製造されていたため、安定した大量供給は難しかった。当時マンチェスター大学で化学を教えていた「ハイム・ヴァイツマン」は1910年頃にデンプンからアセトンを合成する手法を開発しており、イギリス政府と協力し工業化に成功したことで、年間3万トンのアセトンが供給可能となった。この功績によりウィンストン・チャーチルやロイド・ジョージなどイギリス政府の要人に知己を得たことによりユダヤ人のロビー活動での影響力が増すこととなった。(写真は、ユダヤ人化学者「ハイム・ヴァイツマン」アセトン以外に「毒ガス」も開発した。「世界シオニスト機構」の総裁を務め、その後、何年にもわたって世界のシオニズム運動の指導者となった。イスラエル建国後、初代イスラエル大統領)

 

第一次世界大戦は、「ザハロフ」らユダヤ一族の武器商人らが入念に仕組んだとおりに勃発した。借金と引き換えに武器を背負いこまれた各国政府は、あり余るほどの武器・弾薬を消費した。

非ユダヤ人同士の殺戮が進み、各国に武器を売り込んだ死の商人「ザハロフ」は莫大な財産(300〜400億円)を残した。

又 彼は、英国で遂にナイトの称号を許されたサー・バシル・ザハロフ( Sir Basil Zaharoff)と言う記事もありました。

第一次世界大戦(英: World War I、略称:WWI)は、1914年7月28日から1918年11月11日にかけて、連合国対中央同盟国の戦闘により繰り広げられた世界大戦である。連合国(ロシア帝国、フランス第三共和政、グレートブリテンおよびアイルランド連合王国の三国協商に基づく)と中央同盟国(主にドイツ帝国とオーストリア=ハンガリー帝国)の両陣営に二分した。大日本帝国とアメリカ合衆国は連合国側に、オスマン帝国とブルガリア王国は中央同盟国側について参戦した。(Wikipedia)

戦争の結果、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、オスマン、ロシアの4帝国が崩壊し、ホーエンツォレルン家、ハプスブルク家、オスマン家 、ロマノフ家がそれぞれ君主の座を追われた。4つの帝国が滅亡解体された結果、9つの国が建国された。1914年の開戦時にはフランス、ポルトガル、スイス、サンマリノの4か国しかなかったヨーロッパの共和制国家が、ドイツ、オーストリア、チェコスロバキア、フィンランド、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、アルバニア、トルコ共和国が建国された。またロシアは1917年のロシア革命によって帝政が打倒され、1922年に史上初の社会主義国家、ソビエト社会主義共和国連邦が建国されることになる。戦場となったベルギーとフランスは多大な損害を受けたほか、フランスでは死者だけで140万人もいた。ドイツとロシアも同程度の損害を受けた。

 

 

ザハロフ、武器商人になる

武器商人へ転職
当時24歳のザハロフ。そこで後に第36代ギリシャ首相となる スコロウディスと運命的な出会いを果たす。

天才的な外交センスを評価されたザハロフは、スコロウディスの推薦で 武器商社ノルデンフェルト社に入社。

早速 商才を発揮し、当時はまだ珍しかった潜水艦をギリシャに販売。さらには、そのギリシャと対立していたオスマン帝国への販売にも成功。

詐欺行為でのし上がる
ザハロフが次に目をつけたのは、世界初の自動式機関銃であるマキシム機関銃。早速、発明者であるハイラム・マキシム本人に接近。

ところが、マキシム機関銃のデモンストレーションは 何度も失敗。ザハロフの工作だった。

マキシム機関銃が売れなくなり、弱ったところにつけ込む作戦だ。目論見通り、ノルデンフェルト社とマキシム社の合併に成功。

ザハロフは 世界中にマキシム機関銃を売りまくった。

M&Aでヴィッカース社へ
さらに同社は、巨大軍事企業ヴィッカース社に買収された。ヴィッカース社の大株主はロスチャイルド銀行。

倫理観を持たない天才ビジネスマンが、よりによってロスチャイルド銀行傘下の武器商社へ。ヨーロッパ人にとっては悪夢のような出会い。

※ 現在はGE、BAE、ゼネラルダイナミクス等に買収合併済。
※N・M・ロスチャイルド&サンズ銀行が、ヴィッカース・サンズ&マキシム社設立時の新株を発行。

 

英国のロスチャイルド人脈


当時の英国王エドワード7世の側には、しっかりとロスチャイルド家が控えていた。

  • エドワード7世
    - ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライの叔父
  • ローズベリー首相
    - ハンナ・デ・ロスチャイルドの夫
  • ナサニエル・ロスチャイルド
    - 初代ロスチャイルド男爵、エドワード7世の同級生・親友
  • アーネスト・カッセル卿
    - エドワード7世の財政顧問・親友、ヴィッカース・サンズ&マキシム社買収設立、ロスチャイルド傘下ゴールドシュミット商会最高幹部

 

ザハロフ:死のカルテル結成

いよいよザハロフによる魔の手が、ヨーロッパ各国の指導者たちに及び始めた。

妻を使い、英国首相をハニートラップ


英首相ロイドジョージ(wikipediaより)


まず ザハロフは自身の妻を使い、英国首相ロイド・ジョージをハニートラップの餌食に。

早速、ロスチャイルド銀行が英国公債を買う条件として、その50%を武器購入に充てることを約束させた。

ザハロフにかかれば、真面目な政治家や官僚たちを 次々ハニートラップにかけるのはお手のもの。ロイド・ジョージは生涯 ザハロフの言いなりであったという。

民主主義システムは、政治家を金と女で籠絡させれば支配できることが、この事例からよくわかる。

 

ヴィッカース社は欧州第4位の軍需企業に

その後もザハロフは 欧州各国へ武器販売の契約を いくつも取り付け、ヴィッカース社を世界第4位の巨大軍需企業に成長させた。

ただし欠陥品、粗悪品を売りつけることも 多かったと言う。

 

死のカルテル

ザハロフの暗躍で ヨーロッパの武器商社が、敵味方の区別なく資本関係を締結。国境を超えた情報、商品の融通をしあえる体制が整った。

  • 英 - ヴィッカース&マキシム社
  • 仏 - シュナイダー社
  • 露 - プチコフ社
  • 独 - クルップ社
  • 墺 - スコダ社
ザハロフ工作① 第1次世界大戦を演出


ザハロフが武器商人たちと死のカルテルを結成させたことで、あとは大戦争を起こせば大儲けする準備が完了。

 

プロパガンダ開始

ヨーロッパ中で戦争を煽るプロパガンダが開始。戦争世論が形成され、各国の軍拡予算が議会を通過。

  • ドイツ
    → ロシア、フランスの軍備拡張を誇大報道
  • ロシア・フランス
    → ドイツの軍備拡張を誇大報道

 

開戦後もプロパガンダを加速

第一次世界大戦の開戦に成功してからも 手を緩めない。

フランスのパリ・ユニオン銀行の大株主であったザハロフ。エクセルシオール紙を買収。戦火をさらに煽るプロパガンダ。

各国に工作 → 戦火拡大

私が戦争を起こしたのは、両側に武器を売れるようにするためだった

ザハロフ

 

中立国ギリシャの国王はドイツ皇帝の義理の弟。それを退位工作で追い込み、ギリシャを戦争に誘導。

一方、トルコでは銀行を買収。ヴィッカース社の子会社も設立。ザハロフは隣国同士であるギリシャ、トルコ双方に武器を販売。

 

ザハロフ工作② 戦争の泥沼化・長期化

 

  • ドイツ側の軍事会議にも潜入
  • 連合国側の和平会議にも必ず出席し、豊富な情報で和平案を封殺


双方の戦略がザハロフには筒抜け。和平を握り潰すのは容易かった。またザハロフは、長期戦で厭戦気分が出るたびに新聞を利用し、主戦論で鼓舞。

善良な国民の愛国心ですら 戦争ビジネスに利用。

 

ザハロフ邸で国家元首が会談

各国の指導者たちは、死の商人ザハロフのコントロール下。ザハロフは戦争そのものを管理。

連合国側の三巨頭はザハロフ邸で会談したという。

  • 米 - ウィルソン大統領
  • 英 - ロイド・ジョージ首相
  • 仏 - クレマンソー首相
ドイツ側にも影響力→

ザハロフは武器商人仲間であるドイツ・クルップの親友であったのはもちろん、ナチスの資金調達も援助したという。

→両建て作戦

 

まず左翼からはじめて、それでもし必要とあれば、右翼に働きかける。梯子を昇らせてくれた恩人を梯子から突き落とすことも、時には必要だということを忘れるな。

バジル・ザハロフ


今でいうグローバリストであったザハロフ。特定の国家への愛情は持たない。冷酷に両者の戦争を煽り、管理した。

 

ザハロフ工作③ 絶対に攻撃されない兵器工場


林千勝氏によれば、ザハロフは「交戦国が互いに兵器を供給しあうメカニズム」を構築。

例えば、ドイツ、フランスの国境付近に位置するロレーヌ地方の大兵器工場。双方から争奪の的であったにも関わらず、一発たりとも被弾しなかった。

ドイツ占領中はドイツ軍に、フランス占領中はフランス軍に兵器を無事に供給したという。

 

独仏で共有?した製錬所


同じく独仏国境近くにあった製鉄所。戦争の行方を決定する重要な工場であったが、なぜかフランスは開戦とともに放棄。ドイツ軍に手渡した。

交戦中であるにも関わらず、ザハロフの仲介で独仏両国がこの製鉄所の譲渡協定を締結。同工場はドイツ・クルップ社の大砲となる鉄を製造。終戦まで無傷だった。

第一次世界大戦中のドイツ・フランス間には、この類のエピソードがいくつもあるという。

 

第1次世界大戦の結果

従来の戦争では戦火そのものよりも、病死するパターンが多かった。第1次世界大戦では、兵器の大幅な進化により、死者数1600万人に及ぶ悲惨な結末。

  • 欧州各国の指導者たちは当初数ヶ月で終戦するつもりが、4年かかった。
  • 各国の兵器会社はいずれも記録的な利益を獲得。莫大な配当を実施。
  • ヴィッカース社は世界一の軍事企業に成長。
各国がザハロフに授与した勲章

ギリシャの救世主勲章
救世主勲章(ギリシャ)


欧州大戦の父」ザハロフには31ヵ国から298の勲章。英国ではバス勲章とともに「サー」の称号も授与。ザハロフ卿の誕生。

  • フランス - レジオンドヌール勲章
  • イギリス - 大英帝国勲章
  • ギリシャ - 救世主勲章


ギリシャの勲章名には、読者諸氏から多くのツッコミが入ることだろう。

 

未だに開戦の原因不明

第1次世界大戦の正確な原因は現在でも不明。一般的には、オーストリア皇太子暗殺が挙げられる。しかし当時において実際のところ、要人暗殺は珍しいことではなかった。

世界が戦争したのに、原因不明という謎。

一体何のため、誰のための戦争だったのか?

こういう時は、誰が一番得をしたのか? を考えてみるとよいかもしれない。

 

 

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もお楽しみにパー

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