今日は反共産主義とT1教会について
 
~おしながき~
反共産主義
勝共連合と笹川良一
『私は文(鮮明)氏の犬だ』
統一教会(勝共連合)を通してCIAに遠隔操作され続けてきた自民党
T1教会と福田赳夫
保守政権とつながりCIAの後押しで設立された反共産主義的な勢力
 
 
日本を裏で動かしていたのは、この人たちなのかもニヤリ
 
反共産主義
旧統一教会と戦後保守はどのように関係していたのか。話は戦前に遡る。ロシア革命・ソ連の影響で戦前から日本にも共産主義者が多く存在していたが、戦間期・戦中は彼ら共産主義者は国家権力により徹底的に弾圧された。日本の敗戦により国家からの抑圧が無くなると、戦前からの共産主義者は続々と復活した。1946年に日本共産党が復活(合法化)し、衆議院で議席を得るが、まもなく東アジアでも東西冷戦の対立構造が激化すると、GHQは共産主義者を公職や企業から追放する指示をした(レッドパージ)。
 1948年からGHQによる日本の占領政策は大きく変更され、それまでの「日本の非軍事化・軍国主義につながる経済力の制限」から「日本を反共産主義の砦にする」旨に転換した。これにより日本の政官財界に、戦前の支配者層をある程度復帰させる必要性があると判断され、戦中の国家体制を支えた旧支配者層が続々と復帰した。いわゆる「逆コース」である。そしてこの逆コースの中に、東條英機内閣で閣僚(商工大臣)を経験し、満州経営に長く携わり、A級戦犯として訴追されたが結局不起訴になり釈放された岸信介が居た。ここまでは教科書的説明であろう。 戦後ドイツは徹底的にナチ関係者を追放して、戦後の政界に復帰させることは無かった。
 しかし戦後日本はドイツと違い、「東アジアにおける反共親米国家の主軸」として復活させるためには、どうしても戦前からの支配階級の復帰が必要であった。戦後日本は民主化したとされるが、実際には政官財に戦前からの旧体制が色濃く残ったのは、ほぼすべてGHQの意向である。 激しい朝鮮戦争は1953年にソ連首相・スターリンの死去により一応の休戦をみせたが、ソ連は強大であり重工業化に邁進して国力が激増していた。共産陣営の中国、そして北朝鮮は依然として東アジアにおける脅威であるとアメリカには映った。
 
アメリカとしては、東アジアにおける反共の防波堤として、日本、台湾(蒋介石の中華民国・当時は国府と呼んだ)、フィリピン、タイ、南ベトナム、そして韓国に様々な支援を行った。 戦前から軽工業国だった日本は、「東アジアにおける反共親米国家の主軸」として経済的には最も期待できる主役として復活が期待されたが、反共産主義の精神的・理念的指導国となるには不十分であった。なにせ敗戦により天皇制国家が解体されたし、形式上は新憲法によって信教の自由が保証されたので、特定の宗教団体を外部勢力や国家が支援するのになじまないのだった。
 
 
 アメリカの反共戦略と韓国
そこでアメリカが極東戦略の一環として、「東アジアにおける反共親米国家の精神的・理念的主軸」として目を付けたのが1960年代の韓国であった。クーデターを経て1963年に朴正熙大統領が正式に政権を握ると、朴政権は強烈な反共主義を鮮明にし、反共親米軍事独裁政権を1979年まで続けることとなった。 
 
この朴政権の期間中、1968年に韓国と日本でほぼ同時に設立されたのが「国際勝共連合」である。「国際勝共連合」はその名の通り反共産主義を掲げる(勝共運動と自称する)政治団体だが、実質的には旧統一教会の傘下団体である。旧統一教会は、創立者である文鮮明氏が日本の敗戦直後から韓国で活動を始め、1954年、正式にソウル市にて「世界基督教統一神霊協会」(略称:統一教会)を創設した。 
 
ともあれ「国際勝共連合」が旧統一教会を母体に設立されたのは間違いなく、ここにはアメリカの極東における戦略が見え隠れした。韓国は日本の植民地支配により国家神道を押し付けられた反発があり、神道以外の価値観を受容する素地があった。当然、事実上の国境を共産国家の北朝鮮と隣接している分断国家なので、共産国と海を隔てている台湾、フィリピン、タイとは違い反共主義が広がる説得力がある。
また前述の通り朴政権は親米軍事独裁政権であったのでさまざまな外部からの支援がやりやすい環境にあったからである。 では岸信介と旧統一教会の関係とは何か。「国際勝共連合」が設立された1968年、岸はすでに総理大臣では無かった。岸内閣は1957年~1960年まで約3年半続き、最終的には日米安保条約の改定(いわゆる60年安保)をして総辞職したのち、池田勇人と佐藤栄作の長期政権が続く。
しかしながら、「国際勝共連合」が設立されるはるか前から、日本の保守層と旧統一教会の関係はあった。 敗戦により軍隊を喪失した戦後日本は警察力しか保持できず、そして新憲法により民主警察として刷新されたため、反権力を掲げる共産主義者などの騒擾やデモに対し、有効な物理的抑制力を欠いた。1950年にGHQの意向のもと、警察予備隊が創設され事実上再軍備をし、1952年に保安隊、そして1954年に自衛隊となっても、彼らを国内の騒擾やデモの鎮圧にあたらせるのは、戦中の暗い時代の記憶が生々しく残る当時、”軍隊アレルギー”がことさら強く世論的に不可能であった。 こうした中、いわゆる左翼勢力、共産主義者らを物理的に抑制する手段として反社会的勢力が介在した。これらの背景に居たのは、児玉誉士夫などに代表される右翼の大物である。そして児玉誉士夫は戦中・戦後を通して保守政界に幅広い人脈を持った。この中の一人に岸信介がいた、という理解で大筋はよろしかろう。岸はA級戦犯ながら不起訴・釈放とされたが、その背景には、「逆コース」があるとされ、アメリカには恩があった。こういった関係から、岸は60年安保の改定反対運動に対し、対抗措置として右翼を用いることを考えた。岸と右翼人脈の接近である。
 
国際勝共連合と清和会
戦後の右翼はのっけから厳しい環境に置かれた。そもそも軍国主義が敗北したのちの戦後日本で、公然と「愛国」だの「祖国愛」だのを掲げること自体、社会的にマイノリティーであるとされ、蔑視に逢った。 こういった戦後右翼の中には、前述したように反社会的勢力として生きる道を選んだ人々が居たことは事実であった。なぜなら彼らは差別されており、表社会での活動が制限されていたからである。彼らにとってみれば、日本の植民地支配の被害に遭った韓国発祥の旧統一教会やそれに関連する政治勢力に、信者でなくとも親近感を抱くのは道理であろう。もちろん、そういった事情の枠外で、岸信介は戦後右翼や旧統一教会をうまく利用した側面があったことは否めなかった。こうして、旧統一教会・戦後保守・岸信介、ないしは国際勝共連合・戦後右翼・保守政治家の一部が接続していった。 さて1968年に国際勝共連合が設立された当時、日本の政権は自民党の佐藤栄作内閣であった。この年、日本のGNPは西ドイツを抜いて世界第二位になり、堂々「経済大国」の地位を確立させた。岸は反共親米色が強く、岸の次は宏池会の始祖・池田勇人になり容共色があった。その次の佐藤内閣も、岸とは派閥の違う佐藤派(当時)の領袖で、容共色があり、基本的にはこの佐藤内閣下で共産国・中国との国交回復交渉が行われる。
 

 

 

 
勝共連合と笹川良一
 笹川良一プロフィール 
氏名:笹川良一(ささかわりょういち) 
生年月日:1899年5月4日 
出身地:大阪府箕面市 
没年月日:1995年7月18日(95歳) 
出身校:大阪府茨木市立豊川小学校 
所属政党:無所属 
称号:勲一等旭日大綬章、大阪府箕面市名誉市民 
親族:次男・笹川尭(前衆議院議員) 三男・笹川陽平(日本財団会長) 孫・笹川博義(衆議院議員) 
書籍:人類みな兄弟、巣鴨日記 
 
笹川良一とは 
笹川良一とは、大阪生まれで大正 昭和時代に、かけて活躍した日本の 政治家、社会奉仕活動家です。 競艇事業の収益金で福祉事業を推進する 日本船舶振興会(現日本財団)の創始者で 善人のような印象と併せて戦後日本を仕切った 首領、黒幕とも言われてきた笹川良一氏。
笹川氏はイタリアのファシスタ党に倣ったと いわれる右翼団体の国粋大衆党を結成し総裁に就任。 衆議院議員に当選しますが、敗戦後、A級戦犯 として3年間収監され不起訴となり釈放。 後に彼は戦犯の釈放運動などをする一方、全国に 競艇を普及させた第一人者としても有名な人物です。 全国モーターボート競走会連合会会長・日本船舶 振興会会長を務め、年間600億円という巨額の 補助金を背景に政財界での発言力を持ち続けました。 船舶振興会のテレビCMに自ら出演し唱えた 「一日一善」は1976年の流行語となり世間に 知られる存在となります。 笹川氏は莫大な競艇収益の配分権を掌握した ことでも、政界のフィクサーと呼ばれました。 世界中のハンセン病患者の施設を慰問し 励ましたり、東京裁判の戦犯家族を支援したり と福祉事業に熱心に取り組んでいたとされています。

 

 

 

 
  

『私は文(鮮明)氏の犬だ』


日本での献金はアメリカでの信者獲得にも使われたという。

1960年代から70年代にかけてアメリカ統一教会の政治部門の幹部だったアレン・ウッド氏。報道特集の取材に応じ、教団の実態を証言した。

アメリカ統一教会の元幹部アレン・ウッド氏
「文鮮明氏らは権力者たちを支配しようとしていました。信者に“組織が世界を牛耳っている”と信じ込ませるためです。そのために権力者たちのビデオを作成し、若者に見せるのです」

ウッド氏自身、脱会するまではこうした講演を通して洗脳されていったという。

1970年に日本武道館でおこなわれた統一教会と関連する政治団体「国際勝共連合」のイベント。ここでウッド氏は司会を務めた。日本からは右翼の大物・笹川良一氏も出席。ウッド氏は笹川氏の発言が忘れられないと話す。

彼(笹川)は胸をたたきながら『私は文(鮮明)氏の犬だ』と言いました。驚くべき発言でした。日本で最強の人物が自分を文氏の下に位置づけたのです。あの時、『我々は世界を支配できる』と思いました」
 
文書(岸信介)
「本日、大統領にお願いをしたいと思います。文(鮮明)尊師は現在、不当に収監されています。あなたのご協力のもと、何としてでも、一刻も早く、彼が不当な収監から解放されるよう、お願いいたします」

実は、この親書が出されたとき、文氏はアメリカで脱税の罪で収監されていた。岸元総理がレーガン大統領に文氏の釈放を依頼する内容だったのだ。

文書(岸信介)
「文尊師は、自由の思想を掲げ、共産主義の誤りを正すことに人生をかけている、誠実な男だと私は理解しております。彼の存在は、現在も将来も自由と民主主義の維持にとって、貴重で不可欠です」

■反共産主義を掲げると…
中曽根康弘元総理
「あの人(文鮮明氏)は統一教会、あるいは昔の勝共というような関係で、むしろ共産圏の中へくさびを入れていくと。そして自由世界の空気、光を入れていくと。そういうような一貫した方針でやられたんではないかと思いますね」

アメリカ統一教会の元幹部アレン・ウッド氏は1970年代、ベトナム戦争の終結後、反共産主義を掲げることで教団の影響力が増したと話す。

中でも共和党との関係は…

アメリカ統一教会の元幹部アレン・ウッド氏
「レーガン大統領は教団の関連団体が発行するワシントン・タイムズを見せながら『私が読んでいる新聞はこれだけだ』と言いました。文氏がオーナーの新聞です。政治的プロパガンダのための新聞で、政界に入り込もうとしていました。共和党の政治家を取り込むという点では大いに成功しました」

傘下にある新聞で歴代大統領への支持を表明した。さらに選挙運動においては…

アメリカ統一教会の元幹部アレン・ウッド氏
「レーガン、ブッシュ親子、トランプ、その全員が統一教会の大々的な支援を受けました。信者が資金集めをし、全米各地で戸別訪問をして支持を広げました。父親のブッシュが『統一教会の信者等がいなければ、選挙での勝利はなかった』と発言していました」

 

 

菅もプリズンの面々よりも格上、自民党清和会よりも上。

裏の支配者!?

 

 

統一教会(勝共連合)を通してCIAに遠隔操作され続けてきた自民党

 

CIAが、安倍晋三の祖父である岸信介ら自民党の重要人物に秘密工作資金を提供し続けてきたことは、CIA自らが公表した事実です。

その資金で、岸信介は東西冷戦の最中、CIAの命によって「共産主義のとりで」という偽装の正義を掲げながら、笹川良一児玉誉士夫とともに勝共連合をつくったのです。

勝共連合とは、朝鮮カルト、統一教会の教祖である文鮮明が、1968年1月13日に韓国でまず創設。
同じ年の4月、日本で岸信介らによって創設されました。
勝共連合の日本側の初代会長は、統一教会」の会長でもあった久保木修己

東西冷戦の終結後、勝共連合はその存在意義を失い、徐々にしぼんでいきましたが、それでも自民党の議員の中には未だに名簿に名を連ねている議員が多く存在しています。

このリンク先にあるのは、現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト(『週刊現代』99.2.27号から)で、警視庁公安部の『勝共推進議員名簿(衆・参)』(93年9月作成)にあった衆参両院議員249人と勝共連合からの派遣秘書43人の名簿をもとに、現職議員128人をリストアップしたもの(所属政党は現在のもの)とされています。

当然、日本側の勝共連合の創立者である岸信介の子供、安倍晋太郎(安倍晋三)の名前も載っています。

128名のうち、よく目に付くところで、町村信孝、中曽根康弘、中曽根弘文、鳩山由紀夫、鳩山邦夫、小泉純一郎、森喜朗、竹下登、細田博之、平沼赳夫、橋本龍太郎、亀井静香、中川秀直、中川昭一、尾身幸次、山崎拓、麻生太郎、古賀誠、松岡利勝、衛藤征士郎…。

CIAのコントロール下で日本を支配してきた清和会(現・清和政策研究会)の政治家はすべてといっていいほど勝共連合に入っています。

勝共連合の歴代会長は全員、統一教会幹部であり、役員の多くも統一教会信者で占められています。

その上、実質的に活動している会員たちも統一教会信者であるため、勝共連合とは、統一教会の事実上の下部組織であることは間違いのないことで、それはCIAにコントロールされているのです。

文鮮明は、自らを再臨のイエス(メシア)と称し、「世界平和のために人類が一つの家族になるべき」という教理を掲げて、1970年代から日本・米国などで活発な布教活動を開始しました。

1991年と1992年に相次いで北朝鮮を訪問し、金日成主席に会い、兄弟関係を結んでいます。

んっ?
世界平和のために人類が一つの家族になるべき」…。

そうです
岸信介とともに、日本側の勝共連合を創設した旧名「日本船舶振興会」の笹川良一のテレビCMでよく聞かされました。
人類みな兄弟」。

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その笹川グループの競艇利権にスッポンのように食らいついているのが、現・大阪府知事で日本維新の会の幹事長である松井一郎です。

日本維新の会と自民党の政策の違いを言うことは難しいほど、両者は酷似しています。
いずれ、かたちとはどうであれ、参院選に向けて選挙協力を言い出します。

これは、当然のことで、日本維新の会とは、自民党の別働隊だからです。

~中略~

アメリカの中流は徹底的に破壊されてしまいました。
彼らが、とても悲惨な生活を強いられていることは、日本のメディアは一切報道しません。ウォール街の資本が入っていて、日本のメディアもコントロールされているからです。

こうした影の政府は、CIA→勝共連合を通して岸信介、安倍晋太郎、他の自民党議員たちを遠隔操作し、彼らに徹底した売国政策を取らせてきましたが、小泉純一郎→安倍晋三あたりからは、戦略国際問題研究所(CSIS)によって動かされているのです。

だから、安倍晋三の2月訪米の折り、彼がCSISで講演したときに「リチャード・アーミテージ(元国務副長官)さん、マイケル・グリーン(CSIS上席副所長)さん、ありがとうございます」と言ったのです。

 

 
T1教会と福田赳夫
「アジアに偉大な指導者現わる。その名は“文鮮明”である。私はこのことを伺いまして久しいのでありますが、今日は待ちに待ったその文鮮明先生と席を同じくし、かつ、ただいま文先生のご高邁なご教示にあずかりまして、本当に今日はいい日だなあ、いい晩だなあと、気が晴れ晴れとしたような気がいたします。(中略)今日は私が常々考えておった政治原理、そういうものを綺麗に整理させていただいたという気がするのであります。」

 

田中角栄さん(派閥)を潰すのに宗教の力も使ったのかな?ムキー

 

 

保守政権とつながりCIAの後押しで設立された反共産主義的な勢力

 そうした強固な保守的な勢力に対しては、その国が保守的、反動的な性格の政権であれば統治のために利用し、共産主義勢力をはじめとする左翼的な勢力に対する非公認的な戦闘集団に仕立てていこうとするものであり、保守勢力側もそれに協力することでその保護や庇護を受けようとする。
 そこで当時、敬虔な長老派の信者だったジョン・フォスター・ダレス国務長官の強い意向により、アジア極東地区で韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)軍事独裁政権を支える目的で、その実弟のアレン・ダレス長官が率いた米中央情報局(CIA)の強い後押しで1968年1月に韓国で、そして4月に日本で設立されたのが国際勝共連合だ。日本でその強力な後ろ盾になったのが安倍晋三元首相の外祖父の岸信介元首相であり、初代会長は統一教会の会長でもあった久保木修巳だったが、名誉会長が笹川良一だった。そしてその有力な支援者がCIAの対日工作員とともに児玉誉士夫であり、韓国の朴大統領とともに台湾の蒋介石総統(いずれも当時)も有力な支援者に名を連ねていた。
 

米国の覇権体制と激しく衝突し特にCFR系から攻撃される勝共連合

 そこで当時、敬虔な長老派の信者だったジョン・フォスター・ダレス国務長官の強い意向により、アジア極東地区で韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)軍事独裁政権を支える目的で、その実弟のアレン・ダレス長官が率いた米中央情報局(CIA)の強い後押しで1968年1月に韓国で、そして4月に日本で設立されたのが国際勝共連合だ。日本でその強力な後ろ盾になったのが安倍晋三元首相の外祖父の岸信介元首相であり、初代会長は統一教会の会長でもあった久保木修巳だったが、名誉会長が笹川良一だった。そしてその有力な支援者がCIAの対日工作員とともに児玉誉士夫であり、韓国の朴大統領とともに台湾の蒋介石総統(いずれも当時)も有力な支援者に名を連ねていた。

 当然のことながら安倍晋三元首相はその系譜を受け継いでいるだけにかなり保守的な性格が強いが、勝共連合が設立された冷戦時代とは時代環境が異なっている。
 本来的に勝共連合が目指していたのは、大和民族を中心に民族的アイデンティティに基づいたアジア極東圏で共同体を構築することであり、戦前の旧日本軍による地域ブロック的な大東亜共栄圏構想を実現することだ。そこでは民族的、宗教的アイデンティティを喪失させて一般民衆を少数のエリートが隷属的に支配する共産主義思想と真っ向から衝突するが、米国による世界覇権体制の維持とも対立することになる。第二次世界大戦では日本、ドイツ、イタリアのナチズム的なファシスト同盟に対し、米国や英国、欧州諸国といった民主主義国家連合と、専制主義的な性格ではファシズム体制と同様である社会主義体制のソ連と提携して戦う構図になったのはそのためだ。
 90年代に入りソ連を中心とする社会主義体制が崩壊すると、こうした右翼的で地域ブロック志向の路線は米国の覇権の維持を目指している軍産複合体と、それもなかんずく非軍事的で米ドル基軸通貨体制を維持することでそれを実現しようとしている外交問題評議会(CFR)系の路線と激しく衝突することになる。第一次政権下の07年5月に安倍首相が日本主導で東南アジアを中核とするアジア地域の経済発展を目指す「アジア・ゲートウェイ構想」を打ち出すと、子ジョージ・ブッシュ政権で主導権を握っていたディック・チェイニー副大統領(いずれも当時)から嫌われてしまい、様々な嫌がらせを受けたことで、当時の政権はわずか1年程度で崩壊してしまったものだ。また12年12月に第2次政権が成立した当初も、安倍首相は信用不安に揺れていた中国への支援を巡る問題も含めて、バラク・オバマ政権で当時、CFR系の領袖的な存在として主導権を握っていたジョー・バイデン副大統領(いずれも当時、現大統領)から嫌われてしまい、米国ではリベラル的な大手報道機関から連日、攻撃されたものだ。


統一教会の人脈を介して安倍元首相とトランプ前大統領がつながる
 ところが、安倍首相はその後、同じ軍産複合体のもう一方の勢力である軍事産業系の領袖となったヒラリー・クリントン国務長官から気に入られた面があるが、最も良好な関係を築いたのが同じナチズム系のドナルド・トランプ前大統領だったのは当然である。かつて、勝共連合の創設を強力に後押ししたジョン・フォスター・ダレス元国務長官の後継者のヘンリー・キッシンジャー元国務長官がトランプ前大統領の最大の後ろ盾だったのも決して偶然ではない。
 16年11月の米大統領選挙で、軍産複合体内部で対立していたクリントン元国務長官ではなく、中国に構造改革を実現させるために保護主義的なナチズム系の候補者をCFR系が支援したことで、“インチキ集計”によりトランプ前大統領が勝利した。そこで安倍元首相は次期大統領であるトランプ前大統領との関係を構築するにあたり、それまで日米関係の構築に重要な役割を担ってきた外務官僚の親米勢力にまったくつながりがなかったなかで、統一教会の人脈に頼ったことが知られている。当時、統一教会で独裁的な権力を握っている韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に依頼し、その人脈により米国のキリスト教福音派で最大の宗派であるバプティスト派の首脳を介して、トランプ前大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー前上級顧問とつながることで、安倍元首相がトランプタワーを訪問して面会することが実現した経緯がある。
 その結果、日米関係を運営していくうえで外務官僚が完全に排除されたことから官僚の権力が失墜し、その人事権を握った官邸主導の統治体制が確立したのである。それにより戦後、連綿として続いてきた覇権国の米国による官僚機構を介した日本に対する属国統治体制が、トランプ前政権が終わるまで一時的に崩壊したのである。




実行犯で主流派の領袖を狙っていた犯人は分派と関係がある可能性も
 その統一教会では、第二次安倍政権が成立する直前の12年9月に設立者の文鮮明(ムン・ソンミョン)が死去している。文教祖は生前、三男を自身の後継者に定めていたようだが、夫人の韓鶴子現総裁の意向で追放されている。文教祖はそれ以外にも自身の子息たちをいろいろな部門の責任者の要職に就けていたが、その死後、韓総裁が独裁的権力を握って子息たちをことごとく追放している。
 そうしたなかで、米国籍である文鮮明教祖の七男が米国で統一教会の別組織として「サンクチュアリ教会」を設立しており、教祖が生前、銃を取り扱う会社を経営させていた兄の四男が経済的に支援しているだけあって、そうした銃を「鉄の杖」として神聖視している。そこでこの宗派は米国での銃規制の動きに反対している共和党保守派を、それも特にトランプ前大統領を支持しており、その点では対立している統一教会の韓鶴子総裁率いる主流派と一致している。
 今回、安倍元首相を殺害した犯人はこの分派の教団で銃の製作や発泡の仕方を教わっていたとの話が出ており、実際に韓鶴子総裁が来日する際には殺害を計画していたのは本人が供述している通りだ。ところが、新型コロナウイルス禍の影響で韓総裁が来日できなくなったなかで、どうしてその矛先を安倍元首相に替えたのか、その理由が判然としないところがある――所持金が枯渇しつつあったなか、例えばジョン・F・ケネディ大統領が暗殺された際に実行犯とされたリー・ハーヴェイ・オズワルドのように、“ダミー”の犯人を仕立てる目的で、元首相を狙うように米中央情報局(CIA)工作員が洗脳したのかもしれないが‥‥。

 

 


 

 

日本と韓国を潰したい、弱体化させたいためなのか。

だとしたら清和会も日本も長くないのかも・・・ショボーン

 

 

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もお楽しみにバイバイ

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