一度目に柔道を辞めたのが中1の2月。11月の道場内の試合で5試合オール一本負けし、もう柔道を続けるのは無理だと思った。練習に行く頻度も月に2,3回という感じになっていた。
辞めると言いに行った日、本当は練習に行くつもりだった。
しかし、家を出る時間が近づいてくるとどうしても行く気が出ない。そして両親と話し合った。もう柔道を続けるのは無理と思い、道場を辞める決意をした。
そしてバスに乗り、辞めると言う為に道場に向かった。バスを降り、道場に向かっていると2つ上の先輩と会った。僕が2年前に高校以来10年ぶりに柔道をする際にその先輩のいる道場に行ったのだから、全てただの偶然ではなく必然だと思う。
僕がカバンを持たずに手ぶらで歩いているのを見て「あれ?柔道着は?」と聞かれた。
僕「いや、あの・・今日で辞めるので」
先輩「あ、そうなの?何で?勉強?」
僕「はあ、まあ・・」
先輩「じゃあ3月の試合は出ないの?マルちゃん杯とか」
僕「はい」
先輩「中体連とかは?」
僕「出ると思います」
辞めると言いに来ているのに中体連には出る気がある、真剣に柔道に取り組んでいる人から見たらばかにしてるのかという話だと思うが、この時点でおそらく心のどこかではこのままでは終われないと思っていたのだろう。
辞めるという話を直接先生に言ったのではなく、事務の人に伝えた。この部分には心残りはある。
事務の人「辞めるの!?何で?」
僕「まあ、その・・塾の時間の都合とかと合わなくなったので」
塾と時間と重なって行けない曜日はたしかにあったが、これはとっさに出た方便。
事務の人「なんだぁ・・せっかく入ったのに。勉強もいいけど、時間ある時に練習に来てよ、待ってるから。月謝は気にしなくていいから」
僕「はい」
この日以降、この道場には行っていない。この日はやっと柔道から解放されたという思いだった。しかし、3ヵ月後、再び別の道場で柔道に戻る。