東北楽天ゴールデンイーグルス 0-1 広島東洋カープ
相手を14残塁に抑える投手陣の粘り。それが
11回表に結実しました。
二俣、羽月、矢野といった若い選手でもぎとった
1点で、非常に価値があるものです。
もちろん、最大の勝因は、無失点で抑えた
投手リレーです。
9回裏に栗林を投入するのは、リスクがある策
です。ホームゲームなら、サヨナラ勝ちの可能性が
あるので9回表にクローザーを出すのがむしろ
定跡ですが、ビジターの場合、抑えたとしても
延長戦になるだけで、10回裏以降のピッチャーが
必要になります。
それができるのは、残りのピッチャーに自信が
あるからですね。
10回裏にピンチを抑えた森浦。NHKBSの解説の
小早川は 「無駄なボールが多い」 と言っていた
ようですが、J SPORTS2を見ていた私からすれば、
「冷静に攻めていた」 ように見えました。
8回表に會澤に代走を出したことで、8回裏から
キャッチャーが坂倉に変わりましたが、8回裏と
10回裏のピンチをしのいだことは、坂倉にとっても
得るものが多かったと思います。
11回裏のハーンは、普通にクローザーできそうな
内容でしたね。
こういう試合ができれば、接戦のビジターの試合
にも自信が持てます。
今日の結果で、交流戦だけで言えば、
ヤクルト、DeNA、広島が貯金2、
巨人、中日が借金2です。
残り2試合ですので、それがどうなろうとも
「阪神以外の5球団は、交流戦だけではそれほど
差がつかなかった」
という結論になります。
星勘定よりも、「交流戦を通じて、得るものが
どれだけあったか」 のほうが重要です。
その意味でも今日の勝利は
意味があると思っています。