広島東洋カープ 2-8 オリックス・バファローズ

 

 

大逆転負けをくらったような雰囲気ですが

経過だけ見ると、「2点リードをリリーフ投手が

守れなかった」、それだけです。

2点差逆転なんて普通にあることですし、

リリーフ投手が打たれることもある。投手起用

の順番が結果的に間違いだったことも、どのチーム

にもあることです。

 

今日に関しては、負けたことよりもむしろ

「なんで大逆転負けみたいな空気になったのか」

ということのほうが問題ですね。

 

・こちらは5連勝中

・ホームゲーム

・相手の状態が思っていたよりよくない

・先発投手の名前に差がある

・相手のミスで点をもらった

・相手のノーアウト満塁を抑えた

 

ここまで揃ってしまうと、「勝てる」 という心理を

通り越して 「勝たなければいけない」 という

感じになってしまいます。

それが随所に見られました。

 

2回裏、1点をとった後の秋山のピッチャーゴロ、

「流れを手放さない」ことに気持ちが行き過ぎて

バッティングが小さくなってしまいました。

 

4回表のピンチをしのぎ、すぐ裏に1点追加は

しましたが、「2点しかリードできていない」

ことが空気を重くしていました。

 

そして7回表ですね。

小園の消極的な守備で、頓宮の打球が内野安打

になったことから始まりました。

西野のヒットで1アウト一塁三塁になったとき、

もう追い込まれてましたね。

「ホームなので同点までOK」ぐらいの気持ちが

あれば、5点取られることはなかったはずです。

 

1点差にされて1アウト一塁二塁の場面で、

ピッチャー交代は間違いではないんですけどね。

塹江が、「心の準備」ができていなかったように

思えます。悪い雰囲気にそのまま飲まれ、

攻めるピッチングができませんでした。

結果以前に、「空気を変えてやる」 ぐらいの

気持ちで臨んでほしかったですね。せめて、

逆転された後ぐらい、ちゃんと勝負してほしかった

です。フォアボールで満塁にして降板では、

話になりません。

 

8回表の河野がいいピッチングをして、その裏、

得点にはならなかったがチャンスを作れた。

偶然ではないです。

 

抑え込まれたとか、大きなミスが出たとかではなく、

気持ちで自ら負けにいってしまったような内容に

なってしまったのは悔しいですね。

 

ソフトバンク相手にビジターでの試合です。

厳しいですが、

「勝っている間に失いつつあった何か」

を取り戻すには、いい巡りかもしれません。

勝敗だけでなく、内容も大事になります。