NHKスペシャルで、下山事件をやってましたね。
下山事件については、私も10年前にも書きました。
血を抜くという拷問の末、殺された。
というのが説得力のある仮設だと思っていました。
今でも私はそう思っています。
ただ、その殺害方法にどんな意味があるのか、
そこがわからないところでした。
「何かをしゃべらせる」
「何かを約束させる」
そういう目的があったのだろうとは思いますが
その 「何か」 が何なのかですね。
国鉄の民営化、という説もありましたが
今日のNHKスペシャルでは、「朝鮮戦争」 を
示唆していましたね。
なるほど、あり得る話です。
ただ、ちょっと弱い気もします。
番組でも、断定的な言い方はしていませんでした。
しかし 「アメリカの意図」 が背後にあることは
間違いないでしょうし
米ソ冷戦の始まりを踏まえた、いろいろな要因が
絡んでいることもそうなのでしょう。
いずれにしましても
下山事件は 「自殺か他殺か」 というところが
論点になりがちです。
私に言わせれば、実にくだらない議論です。
今日のNHKスペシャルでは、二重スパイの話など、
「他殺を前提とした、殺害の動機・背景」 を
論じようとする姿勢を感じました。
ここまで踏み込んだのは、価値のある放送だった
と思います。