広島東洋カープ 7-6 阪神タイガース
1回表であきらめた人も多いでしょう。
3回表であきらめた人は、もっと多いでしょう。
ただ今日に関しては、なんとなくの雰囲気が
ありましたね。
3回までに3点ビハインドというのは、連敗が
始まった8月6日と同じですが、
「連勝中のムードに水を差すような0-3」 と
「今日も負けかと思う中での2-5」 とでは
全然違います。
すでに2点取っているので、点が入る土壌は
できています。
バッターもそれなりに粘っていました。3回裏まで
に、相手の西純投手は62球を投じています。
一週間前の巨人戦でも、勝利投手にはなって
いますが、5点リードを実質的には守れなかった
ピッチングでした。チャンスは十分あると思える
展開でした。
そして、連敗中なので 「勝つために3点必要」
という空気にならなかった。「1点返せば2点差、
2点返せば1点差」という、いい意味での気楽さ
もありました。
3回裏、1アウト一塁で小園が三振。
5回裏、ノーアウト一塁二塁で、小園が初球を
併殺打。
第一打席のホームランもあり、調子の良さを
自分でも感じていたのでしょう。それが結果的には
マイナスに出ましたが、「小さくならない」姿勢は
肯定されるべきだと思いました。今日は打順が
3番で、秋山がいないのでこれからも中軸を
打つことも多いでしょう。そういうときに、力が
入り過ぎないようにするというのは難しいことで
あり、まだまだこれからでしょう。
6回裏の勝ち越しタイムリーも初球でしたが、
大いに自信にしていいと思います。
先発の大瀬良は、失点がいずれも近本のヒット
からでした。盗塁を気にするあまり、ピッチングが
小さくなってしまっていたように思えます。
一方、8回表、ピンチをしのいだ島内。冷静さと
熱さが両方ありましたね。さらに経験値を積んだと
思います。
9回表の矢崎は
ちょっとキツくなってきましたかね。
配置転換も必要かもしれませんが、
一昨日も今日も経験ですね。
ピッチャーもバッターも、結果をほしがって小さく
なると、余計に結果が出なくなります。
今日は、そういうものを打破できました。
序盤でビハインドとなったことがむしろ好結果に
つながったわけですが
序盤中盤で劣勢になった試合で連敗が止まる
というのはよくあることです。
少し種類は違うかもしれませんが
2019年4月17日の熊本での巨人戦。
移籍したばかりの丸に勝ち越し2ランを打たれ、
それでいろいろなものが吹っ切れて、
9回表に逆転し、そのまま8連勝しました。
一つの勝敗で大きく変わることもありますが
試合中の気持ちの変化で、一気に変わることも
あります。
明日からも元気よくいきましょう。