読売ジャイアンツ 1-6 広島東洋カープ

 

 

8回裏、9回裏で試合を決められそうになった。

11回表、チャンスがついえかけた。

 

坂倉はヒーローインタビューでいずれの場面に

ついても 「ヤバいと思いました」 と言っていましたね。

 

島内も矢崎も、今日だけでだいぶ成長したと思います。

坂倉も、今年だけで3度の逆転サヨナラ負けを

経験し、批判もされる中で、成長しているようです。

 

決勝打の場面、「考えてもしょうがないので、

来た球を打つ」 と言っていましたが、それは

多分ウソです。考えていないはずはないです。

ただ、「ヤバい」というのは本音でしょう。ちょっと

ふざけたような言葉ですが、それでいいと思います。

結果が悪くても、それによって試合に負けても、

取り返す機会があります。命までは取られない。

恐ろしい気持ちは 「ヤバい」 ぐらいで抑えないと、

キャッチャーの仕事はできません。考えすぎないこと、

湧き上がる恐ろしさを抑えること、それは重要な

ことです。

 

犠牲フライも許されないイニングが2回続いた。

チャンスがついえかけた状態で打席が回ってきた。

これをすべて撥ね返したことには、すごく意味が

あります。こういうことは、これから何度もあります

からね。

 

昨日、「勝敗の結果よりも内容」 と書きました。

勝つためにはロースコアの展開に持ち込むしかなく、

それを実現できたのはよかったです。

ただ、打つほうですね。点が入らないにしても、

アウトになるにしても、「やりよう」 がもうちょっと

あったはずです。

 

8回表の先頭打者の上本。3-1のカウントから、

待つことはできなかったのか。

それ以前に、序盤中盤で、相手バッテリーに

イヤな印象を残すことはできなかったのか。

打線が苦しい中、一打席一打席の内容、

アウトになる過程、といったものが重要になって

きます。

11回表の、坂倉タイムリーの後の小園ライト前ヒット、

羽月フォアボール、堂林走者一掃の二塁打、は

いい感じでした。こういうのを、早いイニングから

できるかですね。

 

この3連戦は、3連敗も覚悟しなければならない

状況でしたが、2勝1敗でいけました。

あさってからの横浜3連戦で1勝2敗でも、ビジター

9戦を4勝5敗で乗り切れるわけですから、大きな

勝利です。

しかし、メンバーがキツい状態は続きます。個々の

能力だけでなく、9回表に、先頭で出塁した松山に

代走が出せないような層の薄さもあります。

 

そういう中で、勢いのあるチームにどういう試合が

できるか。8月以降の戦いにも影響します。

あさってからの3戦も、「勝敗より内容」ですね。