話題になっていますね。
これに対して、こんなツィートがあります。
これは完璧に間違い。
— 明石順平 (@junpeiakashi) January 19, 2022
消費税が原因で賃金が上がらないなら、日本よりはるかに消費税負担の重い国々はもっと賃金が低迷しているはず。
しかし、この図(拙著「財政爆発」より)のとおり、付加価値税(消費税)対GDP比OECD上位10か国の賃金は日本よりはるかに伸びている。https://t.co/RisQ3NkVGP pic.twitter.com/2bKci5ukd4
まぁ、どっちもどっちですけどね。
マクロの総需要政策でなんとかなると言っているのも違うし、
消費税は関係ないと言っているのも違う。
ただ、消費税増税が是か非か、という視点で言うならば、
森永さんのほうに分があります。
そもそも明石さんの言っていることは、論理的なようで
非論理的なんですよね。
森永さんは 「税率を上げたのが悪い」 と言っているのであって、
「税率が高いのが悪い」 とは言っていません。
もともと税率が高い国と、近年に2回上げた国を比較している
段階で間違っています。
昭和40年代に消費税を導入していれば、平成初頭に10%超
の税率にできていたかもしれません。
しかし導入が平成元年で、その後、経済が失速して
消費税率3%を5%にすることにも耐えられなかった。
当然のように、5%を8%にすることも、8%を10%にする
ことにも耐えられない。
消費税増税などやってはいけなかったことは明らかですよ。
「全部消費税のせいにする 主張は本当に有害でしかない」
って言ってますけどね。
メチャクチャな前提条件での論理展開のほうが害悪ですよ。
外国でできたことができないはずがない、というのは
思考停止の一つです。高度成長期には可能でも、成熟期では
できないことがあるのは当たり前。
明石氏のツィートに 「いいね」 をしている政治家を見ると
「さもありなん」って感じです。
情けない連中ですわ。