BSテレ東で毎週木曜日22時から放送されている

マネーのまなび

 

MCの中に森香澄アナがいるのでちょくちょく見ているんですが

大概、途中で不愉快になって見るのをやめてます(笑)。

怪しげな企業の宣伝になったり、肝心な部分に触れなかったり

するもんですからね。

実際には、番組内容よりもCMが不愉快になるんですけどね。

 

ただ、今日に関しては見るべきポイントはありました。

 

全部で三つのテーマがある中、二つ目が年金だったのですが、

不安を煽るばかりではなく、冒頭で

「誤解に基づいた心配がある」「正しく心配するべき」

という話が、日経編集委員の田村正之さんからありました。

そして最後に 「高齢化率だけでなく、就業者と非就業者の

比率を見るべき」 という視点も加えられていました。

女性や高齢者が、「保険料を払う側」 として増えていること

に言及するのは珍しいです。

 

特に良かったのが 「所得代替率」 の話までちゃんとしていた

ことですね。所得代替率というのは、「現役時代の収入の

何%ぐらいが年金としてもらえるのか」ということですが、

昔は60%以上だったのが50%ぐらいになるんですね。

これを以て 「年金は2割減るんですよ~」 っていう人が

いますが、それも否定してくれていました。

 

ただ、せっかくこういう話をするなら、もっと引き立てる構成に

したほうがよかったですね。

その前のVTRで、有名な社労士・FPの方の話が流れて

いましたが、その内容が 「妻も厚生年金に」 とか

「長く働いて遅くもらう(繰り下げ受給)」 の話になっていました。

 

「長く働いて遅くもらう」ってね。それができれば苦労しませんし、

そういうことをしなければならない状態自体が不安のモトに

なるんですよ。

そもそも、有名な専門家が語るほどではない、当たり前のこと

ですから、「専門家は、薄っぺらい机上の空論ばかりだなぁ」

みたいな誤解を招きかねません。

 

専門家の話がVTRであると、それを否定することができません

からね。専門家の話を、薄っぺらい総論で切り取っては

いけませんし、それなら専門家を使う必要がない。

実際、森アナが 「(年金なんか)もらえないのではないか?」

と、若い世代の感覚で言っているのですから、それを活かす

ようにすればよかったんじゃないですかね。

 

まぁ、最近はオープニングの森アナにしか注目していなかった

のですが、今日は久しぶりにちゃんと全部見ました。

取り扱うテーマとしてはいいものもあるので、来週も一応

見ることにします。