日本シリーズ進出が決定いたしました。

一昨年は2位を逃し、昨年は3位も逃したことで、

さびしい10月でしたが、今年はセリーグで一番最後まで

真剣勝負ができます。

 

昨年に関しては、緒方監督はすさまじい批判をされました。

私自身もそうです。

http://ameblo.jp/yishimaru7002/day-20150924.html

 

緒方監督自身、反省もあったようですね。

ただ、昨年に関する評価は、少し見直さなければならない

と思います。

 

上記の私のブログもそうですが

2016年のカープについて、悲観的に考えていたファンが

ほとんどだったと思います。

2015年の戦いからは、従来の課題が解決されていない、

むしろ悪くなっているように思えました。そこに、エースの

前田健太が退団し、さらには、大瀬良が使えないのでは

ないか?という危惧もありました。

 

しかし現実は前田健太の穴は感じられませんでした。

最多勝の野村はもちろんよくやってくれましたが

ヘーゲンス→ジャクソン→中崎の形が早くに確立できた

のがよかったですね。野村も、2回り目につかまりかける

ことが多かったですが、そこを継投でかわすことができ

白星がつくことで、野村自身もいい方向に変わっていった

と思います。

 

打線のほうも、積年の課題が一気に解決されたような

感じでしたね。

ここ数年は、「中盤で1点が重くなる」ことが多かったです。

1~2点リードされただけで絶望感が広がり、ピッチャーも

神経質になります。

しかし今年は逆転勝ちがたくさんありました。

また、フォアボールをとる数が増え、チーム打率も

2割7分台に上がりました。


打線がよくなったことが、投手陣にもいい影響を与えました。

失点しても、取り返してもらえるかもしれない。そう思える

ことで、攻める姿勢を失わずに済みます。

 

昨日の試合もそうです。

岡田は4失点でしたが、3回表、2点差に迫られた後、

2アウト二塁三塁と、一打同点のピンチを迎えてしまいます。

しかし前の打席タイムリーの倉本を、ストレートで抑えます。

 

6回の一岡。戸柱の三塁打の後は、後藤、桑原、梶谷を

しっかり攻めていました。

 

7回の今村。先頭のロペスにホームランを打たれた後、

萎縮せずに抑えてくれました。

 

投打とも

意識改革のみならず、相手の研究や、それに基づいた

有意義な練習などの成果が表れたのが今年です。

こういうことは、一朝一夕にできるものではありません。

遅くとも、昨年2月のキャンプインの時点で、こういった
取り組みがなされていたはずです。

 

昨年、成績を落とす選手が多かったこと、結果、チームが
4位に終わったことは、「飛躍する前のしゃがんだ状態」
だったのかもしれませんね。

 

いずれにしても、「一時的な戦力充実」で勝ってきた

わけではありません。

2007年までの暗黒期を抜け、ある程度の戦力が

整った後、足踏みや回り道はあったものの、中身の強さ

がついてきたわけです。

 

土曜日からは、日本ハムとの戦いが始まります。

昨年、一昨年のつまらない日本シリーズとは違う、

見応えのある試合が展開されると思います。