一昨日、たまたま見たページなのですが

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00000007-wordleaf-pol

(Yahooだと期間が過ぎると消えるので一応モトを)

https://thepage.jp/series/467/

 

内容もさることながら、ヤフコメに意外性がありました。

 

・戦争に負けたのだから仕方がない。

・力のあるほうが勝つ。

・ソ連側は歯舞・色丹からの撤退・返還を提案した。

 四島同時返還にこだわった日本側がそれを蹴った。

・ソ連側にも筋が通っている。

・国後・択捉に対する日本の領有権の主張に全く

 瑕疵がないわけではない。

 

こういう趣旨のコメントが多いんです。

 

南京大虐殺や従軍慰安婦、竹島の話とは大違いですね。

 

この記事だけではありません。

最近、あっちこっちで見かけるんですよ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161007-00000000-bshunju-pol

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13145824833

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14158037574

 

流れができつつあるのかな、という感じですね。

 

最たるものがこれです。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49889

 

ヒドいです。

ホントにヒドいです。

 

一つの見解として

今の仮想敵国は中国である。ロシアを味方につけておく

重要性は高いので、二島返還で話をつけるべき

というのは理解はできます。

 

しかし、賛同するか否かは別問題です。

北方領土問題で妥協したところで、ロシアが味方に

ついてくれる保証はありません。

 

だいたいですね。

領土問題を個人間の借金に例えるなど、品性の欠片も

ありません。

そもそも、「二島」と「半分」が全然違うことぐらい、

当然知っているでしょう。

 

 

もっとも

択捉島と国後島が返還されたとして

日本にとって大きな実利があるわけではありません。

むしろ、当初はインフラ整備など、莫大なコストがかかる

と思います。

 

そうするとですね。

「費用対効果」ということを言い出す人が必ず出てきます。

そういう観点で論じることではないはずですが、必ずいます。

 

特にですね。

政治家にとっては「二島返還で決着させるメリット」は

大きいですよ。

70年以上解決しなかった問題を解決させたことになる

わけですからね。

択捉島と国後島の返還がいかに困難か、返還されたところで

その後がどれだけ大変なのかを示せば、「費用対効果」の

観点で称賛する人がたくさんいるでしょう。

 

今の安倍政権にとっては、別のメリットもあります。

いみじくも上記の記事にあるのですが

アメリカに寄っていない

ことを示すことができます。

経済政策における批判をかわす口実になりえます。

 

もちろん、二島返還自体は過去にも可能だったわけで、

いきなり妥協しては「安易」のそしりは免れません。

ただ、慎重に、世論を誘導しながら進めれば・・・

 

 

考えたくないですよ、こんなこと。

 

しかし、ネットの世界で世論誘導をしているのは今や周知の

事実ですし、上記の記事のように 「民進党(民主党)批判に

結びつければよい」 という風潮ができてしまっては、

何でもアリになりますよ。

 

上記の記事はYahooではこちらですが

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161007-00049889-gendaibiz-pol

ちょっと怖いというか気持ち悪いというか、

はたまた情けないというか・・・

 

昔の自民党は「社会党よりマシ」みたいなことを

言ってましたかね。

 

もし、「二島返還」に世論が流れ、実現してしまうようなことが

あれば、それは

日本国民が「主権」を自ら手放した

ことになります。

 

自民党が~

公明党が~

民進党が~

 

って言っててもですね。

 

国を治める最高の権力は国民が持っています。

 

政治家よりも

国民が試されているように思います。