布川事件、ようやく報われましたね。
この事件の捜査も裁判も、とにかくめちゃくちゃです。
証拠の王様である指紋は出ていません。
「ふき取った」というのが検察側の主張ですが、他人の指紋は
いっぱい残っています。
これ以外にも、
誘導された供述だから矛盾点がある(勝手口のガラス戸)
目撃証言の隠蔽・捏造
毛髪の鑑定書の隠蔽
などあります。
こんな状況で…
なんで立件されたんですかね?
そして…
なんで控訴審でも上告審でも無期懲役で変わらなかった
んですかね?
ホント、なんのための裁判なんでしょう。
昭和40年代には、袴田事件や三崎事件、高隈事件、豊橋事件、
山中事件、甲山学園事件など、多数の冤罪事件(無罪判決が
出ていないものも含む)が発生しています。
これは足利事件の際、江川紹子さんがおっしゃっていた
ことなんですけどね。
一番責任が重いのは裁判官ですよね。
公正中立な立場で判断を下すべき職責。
それをまったくやらなかったんですからね。
袴田事件については、裁判官の一人が自責の念に
かられています。その裁判官は、無罪を主張しましたが、
先輩裁判官の圧力に屈する格好になりました。
昨年映画化もされましたよね。
形だけの裁判をやって、簡単に死刑にする国もあります
けどね。
ほんの40~50年前、日本も同じだったんですよね。
いや、足利事件のように、冤罪は近年も発生している。
そう考えると、中国や北朝鮮のことを笑ってもいられませんね。
これは、国の根幹にかかわる問題です。
このことは、警察・検察・法務省も理解はしているようですが~
残念ながら「変える」ではなく「隠す」ですよね、発想が。
まともな社会経験を積んでないから、まともな考えができない。
そういう人が、国の根幹にかかわることに関与している。
実に恐ろしいことです。