今日、紀伊国屋に行ってました。


仕事の関係で、中小企業の倒産や事業再生に関する

わかりやすい本が欲しかったんですけどね。

どれも一長一短で、なかなか買う気にならない。


あきらめて買わずに店出ようとしたとき、

「副題が気に入らなくて中身を見なかった」本を

手に取ってみたら…


割と自分のニーズに合っていたので、買いました。


その本、

「小さな会社の上手なたたみ方」

というんです。赤井勝治さんという京都の弁護士さん

が書かれたものなんですけどね。


「借金なし、損せず、恨まれない」

って副題がついてるんですよ。


それ見たら、「どうせ使えない裏ワザ的な話だろう」

って先入観持ちます。


過去に自分が書いた本もそうだったんですけどね。

編集者や出版社って

「金銭的メリットが享受できますよ」

って訴求をしたがるんですよね。

今日買った本も、おそらく赤井弁護士の本意ではない

と思います。


「金銭的なメリットを享受できます」

実にくだらない発想です。

金銭的なメリットがほしくて本を買う人なんて、そんなに

いません。

本は勉強のために買うものでしょう。

「知りたいことが書いてあるかどうか」が訴求すべき

ポイントであるはず。


「儲かる」「損をしない」「上手な」「裏ワザ」「テクニック」

とても嫌いな言葉です。いいことが書いてある本が、

その言葉によって安っぽくなります。


実際、今日の私はなかなか手に取らなかったわけですよ。

もうちょっとで客を失うところだったんですよ。

くだらない発想は、営業的に逆効果です。