みんな元気ですか
きのうの続き
ボスのイチョウさんはみんなの面倒もみる。
春には一番早く葉っぱを芽吹かせて
仲間のみんなに、もう葉っぱを
出していいよって知らせる。
秋には一番先に葉っぱを黄色く色づかせて
仲間のみんなに、色づいていいよって
教える。
冬の前には、一番早く葉っぱを落として
仲間のみんなに
早く葉っぱを落として冬仕度を
始めるように促す。
そんな仕事のほかにも、小鳥さんと連絡して
いじめっ子をこらしめる相談をする。
どの子の頭にフンを落とせとか指令を出す。
あるいは小鳥さんをいじめた子供を、
自分の根っこで登校の途中に
つまづかせたりもする。
いじめっ子がころんで、ひざ小僧を
すりむいていたらそれはイチョウの木の
ボスの手口・・・かもしれない。
それからもっと大事な仕事もある。
桜の木さんたちから受け取った季節のリレー
桜の木さんの花が落ちる時にイチョウの木
のボスは自分が芽吹く時期の
連絡を受けとる。
そしてみんなが芽吹いた時に、
つつじさんの群れに開花の時期を
知らせる。
連絡を受け取ったつつじさんは
こんな感じ
(イチョウさんから連絡を受け取ったから
うれしそうにつぼみをたくさん膨らませて
花を咲かせる準備をしている。)
最後にもうひとつイチョウのボスさんの
大事な仕事。
でもこの仕事はなかなか報われない。
それは・・・
恋の悩みを抱えた女の子や、
友達のいないこども、
仕事がうまくいかないで落ち込んでいる
おとうさんや子育てに疲れたお母さんや、
ほかにも悩みを抱えたたくさんの人、
そんな人間の友達になってお話を
聞いてあげたり、慰めたり、植物の叡智を
分けてあげて解決方法を教えたり。
時には自分のエネルギーを分けてあげたり。
そんなこともする。
そして何よりもイチョウさんは叡智の
エネルギー。
人間の頭に智慧を送ってあげる。
頑張っている人間の集中力を高めてあげる。
だから大学とか図書館の庭にイチョウは
たくさんいる。
イチョウさんは人間が植えて来たから
増えてきた。
山の中に自生するイチョウさんはいない。
だから人間にそんな形で恩返しをする。
でも・・・
それに気付く人間は稀にしかいない。
それでもボスは辛抱強く続ける。
いつか気付いてもらえる日が来るまで。
今までも長い間そうしてきたから・・・
(今日の公園のお花畑・・・すごいエネルギーだぁ)
きょうもお散歩して・・・パパにいっぱい運動させて。お花とお話して。
いい日だったよ