ある愛の詩(うた) | イッピーの独り言

イッピーの独り言

ボクの名前はイッピー。わんこのビション・フリーゼです。ボクが見たことや聞いたことを書きたいと思います。少し不思議なお話もたくさん出てくるかもしれないけど、みんなが気に入ってくれるといいな。

みんな元気ですかドキドキ

 

再掲載だよグッド!

 

休日のMuisc Breakの代わりに

 

すずめさんのお話し。

 

僕にはママのお母さん、つまり

 

おばあちゃんがいた。

 

でも90才近くで亡くなった。

 

ボクはそれが残念だしとても寂しい。

 

いつもボクのお家に遊びに来た時はボクに

 

たくさんおもちゃとかお土産とか

 

持ってきてくれてた。

 

すごく優しいし僕はおばあちゃんが

 

今でも大好き。

 

 

イッピーの独り言

(2つともおばあちゃんからもらったおもちゃ。でも遊びすぎて・・・)

 

 

そのおばあちゃんの実話。

 

亡くなる数年前のある日、羽を傷つけた

 

スズメさんがおばあちゃんのおうちの

 

庭に迷い込んで来た。

 

それをみておばあちゃんはとても

 

かわいそうに思った。

 

だって、満足に飛べないスズメさんは

 

猫とかに食べられちゃうかも知れないから。

 

だからおばあちゃんは庭でそのスズメさんに

 

餌をやって様子を見たんだ。

 

しばらくしたらそのスズメさんが

 

いなくなった。

 

姿が見えなくなってからだいぶ経つし、

 

あのスズメさんは大丈夫かなって

 

心配してた。

 

それからずっと姿も見ないし。

 

きっと飛べないからどこかで亡くなった

 

のかな~って思ってたんだって。

 

猫にだけは食べられなければいいなって

 

祈りながら。

 

ところがところが・・・

 

次の年の春にそのスズメさんがなんと

 

ちっちゃな子供のスズメを2羽連れて姿を

 

見せにお庭に飛んで来たんだ。

 

子どもたちはすごくかわいかった。

 

まだ小さい2羽はお母さんの後について

 

よちよちだけど一生懸命に飛んだり

 

跳ねたり。

 

お母さんスズメはと見ると、

 

まだ羽が少し傷ついていてあの時の

 

スズメさんだとはっきりとわかった。

 

そこであばあちゃんはまた餌とお水を

 

毎日上げるようにしたんだよ。

 

それからその親子づれが毎日庭に飛んできて

 

おばあちゃんととっても仲良しに

 

なったんだって。

 

しばらくたったある夏の日、庭にきれいな

 

百合の花が一輪咲いた。茎はおばあちゃんの

 

背丈くらいに高くなった。

 

次の夏には別のことろにもユリが大きく

 

そだって、一つの茎から5~6輪の大きな

 

花を咲かせた。

 

その花が満開になった時がおばあちゃんの

 

誕生日だった。 

 

それにそのころを境にして・・・

 

庭で「万両」の木が大きくなり始めて

 

秋から冬にたくさん赤い実をつけたんだ。

 

植木屋さんにこれは大きくなりすぎるから

 

少し上を剪定した方がいいですよって

 

言われるくらいに大きく育ったんだ。

 

おばあちゃんはこのユリと万両は二つとも

 

あのスズメさんたちの贈り物だって

 

確信したんだ。

 

だって自分で植えもしないのに、

 

庭にこんなにきれいに花が咲いたり

 

木の実がなるなんて本当に不思議。

 

ちょうど時期があのスズメさんと

 

仲良くなったあとだしね。

 

小鳥さんは植物の種を運んでくることが

 

よくあるらしい。

 

おばあちゃんはそれから仏様にお供えする

 

ご飯を毎日スズメさんにあげたんだって。

 

でも僕はおもうんだ・・・

 

もしかしたらおばあちゃん。

 

それは少し違うかもしれないよ。

 

スズメさんたちの贈り物じゃないかも

 

しれないよ。

 

おじいちゃんが亡くなってから

 

その時すでに10年くらい経つ。

 

その間おばあちゃんは毎日さびしく

 

一人で暮らして来た。

 

だからきっとおじいちゃんがお友達を

 

作ってくれたのかもしれない。

 

だって・・・

 

おばあちゃんの夏の日の誕生日に

 

ちょうどその日に大きなユリの花を

 

プレゼントするのはおじいちゃん

 

しかいないよ。

 

ユリは普通は6月過ぎたら満開になるけど

 

そのユリは8月にきれいな花が咲いていた。

 

きっとおじいちゃんがスズメさんに

 

たのんだんだよ。

 

おばあちゃんが毎日お仏壇に、お供え物を

 

いつもきちんとしてくれていたから。

 

おじいちゃんがそれをスズメさんに

 

分けてあげるようにしたんだよ。

 

だからスズメさんたちはおじいちゃんの

 

願いを聞いてあげたのかもしれない・・・

 

 

 

イッピーの独り言

このお話しのタイトルはスズメさんの恩返しかなぁ・・・