宇宙から来た天使たち 14 パリは燃えているか | イッピーの独り言

イッピーの独り言

ボクの名前はイッピー。わんこのビション・フリーゼです。ボクが見たことや聞いたことを書きたいと思います。少し不思議なお話もたくさん出てくるかもしれないけど、みんなが気に入ってくれるといいな。

みんな元気ですかドキドキ

 

きのうの続きグッド!

 

僕の精霊友達、パリのジュヌビエーブ

 

(ジュン)の事。

 

宇宙から来た天使のチェリーと

 

会う前にどんな人(天使)なのか

 

もう一度お話しをします。

 

動物に奉仕する人は・・・

 

動物から強力なサポートを受けます。

 

植物に奉仕する人は・・・

 

植物から強力なサポートを受けます。

 

今は忘れられてるけど、昔、

 

自分が犠牲になってパリの街が

 

破壊されるのを救った女の子がいた。

 

それがジュンなんだ。

 

ジュンはこの事によって殺された。

 

パリの街の芸術作品には心がある。

 

みな意識を持っている。

 

その芸術作品はみんなが

 

ジュンにとても感謝した。

 

自分たちを破壊から

 

救ってもらったから。

 

そして彼女はパリの街の芸術を

 

守る天使になった。

 

僕はパリでひとりの不思議な

 

少女と友達になった。

 

彼女は17歳くらいの

 

とてもきれいな人。

 

でもこの世の人ではない。

 

それってこの世の人じゃないくらいに

 

きれいって言うのと似てるけど、

 

それくらいきれいな人なんだ。

 

名前はジュヌビエーブ。

 

僕にはその名前がうまく言えない

 

からジュンって呼ぶことにした。

 

もちろん少し親しくなってからの事。

 

ジュンがなくなったのは第2次大戦の

 

終わりころ、1940年代。

 

つまりあのヒトラーのナチスドイツ

 

の頃の時代なんだ。

 

ヒトラーのナチスドイツ軍は

 

その頃フランスを占領していた。

 

だけど米英の連合軍やフランスの

 

レジスタンス(抵抗運動)

 

のために苦戦していた。

 

同盟国のイタリアも負けた。

 

もうひとつの同盟国の日本も

 

もうすぐ負けることもわかっていたし、

 

遠過ぎて日本から援軍を

 

頼むわけにもいかなかった。

 

その頃はドイツとイタリアと日本

 

の3カ国は戦争の同盟を

 

結んでいたんだ。

 

この頃には3国同盟軍は

 

敗色が濃厚になっていた。

 

話は違うけどこの時この3国は

 

戦争に負けた。

 

だから今でも国際連合では

 

常任理事国にしてもらえない。

 

国連はもともとはその時に

 

勝った国の集まりなんだ。

 

いよいよイギリスやアメリカの

 

連合軍がフランス北部の

 

ノルマンディー海岸から

 

上陸したことが分かった。

 

アメリカを中心にした圧倒的な

 

武力を誇る軍隊がフランスを

 

ナチスドイツから

 

解放するためにやって来た。

 

ヒトラーは占領下のパリにいた

 

ドイツ軍の最高司令官、

 

つまり自分の部下の将軍に

 

連合軍がパリにはいってくる前に

 

パリを全部焼き払えって命令したんだ。

 

将軍はパリの主な建造物や公共の

 

建物のほとんどすべてに爆弾を

 

仕掛けてその命令を

 

実行しようとしていた。

 

ジュンは少女時代貧しいパリの

 

家庭に育った。

 

狭いアパルトマンで家族みんなが

 

一緒に暮らしていた。

 

戦争のため生活は

 

ますます苦しくなっていった。

 

で仕方なく彼女はドイツ軍のもとで

 

仕事をすることにしたんだ。

 

友達や親戚からは裏切り者と呼ばれた。

 

でも家族の生活のためには

 

しかたなかった。

 

それがある日将軍の目にとまり

 

自分の身の回りの世話を

 

するように命令された。

 

そしてジュンは16歳の時に

 

将軍の愛人になった。

 

将軍はまだ幼い彼女には

 

とても優しかった。

 

だから彼女も一生懸命につくした。

 

フランスの仲間からは

 

裏切り者と呼ばれながら。

 

将軍は最後の日を迎える時

 

ヒトラーからパリを焼き払うように

 

命令されていることを

 

とても悩んでいた。

 

本当は心の優しい人だった。

 

しかし部下の手によってパリを

 

徹底的に破壊する準備は

 

着々と進んでいた。

 

それを知ったジュンは一生懸命に

 

将軍に自分がどれだけ

 

パリを愛しているか話をした。

 

落ち葉の積もるリュクサンブール公園で

 

友達と走り回って遊んだこと。

 

家族が飼っていたかわいい子犬の事。

 

自分が通っていたポルト・ド・リラの

 

近くのリセ(小学校)の事。

 

彼女にとってはその一つ一つが

 

宝石のようにキラキラ輝く

 

思い出だったんだ。

 

だからパリを破壊しないように

 

将軍に頼んだ。

 

それまで迷っていた将軍は最後の最後の

 

瞬間に、ジュンの言葉を思い出して、

 

ヒトラーの命令に従うことをやめたんだ。

 

将軍には本当に勇気のいる決断だった。

 

ヒトラーに銃殺されることはわかっていた。

 

しかしこの美しいパリを

 

破壊してしまう事は彼には出来なかった。

 

なぜならこのころ将軍は純粋で

 

妖精のようなジュヌビエーブを

 

心から愛していたから。

 

その日の午後ヒトラーから

 

電話がかかって来た。

 

パリは燃えているか」と・・・

 

ドイツ軍が退却する前にジュンは

 

将軍の部下、ナチスの親衛隊

 

の若き将校によって射殺された。

 

将軍をヒトラーの命令に背かせたのは

 

彼女だってわかったから。

 

そして今のパリがある。

 

パリの芸術作品みんなが

 

ジュンにとても感謝した。

 

彼女の勇気と栄誉をたたえた。

 

心からの惜しみない賞賛を送った。

 

そしてジュンはパリの芸術作品を

 

守る天使になったんだ。

 

 

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あの時ジュンは死んだんだ・・・ラブラブ