地球(テラ)の旅立ち 9 シャルトルの大聖堂 | イッピーの独り言

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ボクの名前はイッピー。わんこのビション・フリーゼです。ボクが見たことや聞いたことを書きたいと思います。少し不思議なお話もたくさん出てくるかもしれないけど、みんなが気に入ってくれるといいな。

みんな元気ですか音譜

 

ボクはジュンとパリのとある公園のベンチに

 

二人で坐っていろんなお話をしていたラブラブ

 

ファルコンになったボクはジュンの横で

 

彼女と同じ大きさになってる。

 

このひと時はボクにとっては宝物。

 

ボクたちは歴史の話をしていた。

 

その日ジュンはボクを古い教会に

 

連れて行ってくれた。

 

そこはパリから少し離れた

 

シャルトルの大聖堂。

 

12世紀頃に建てられたとされる

 

この大聖堂はヨーロッパの歴史

 

そのものなのと彼女は言った。

 

パリのシテ島にあるノートルダム

 

大聖堂より少しだけ古い。

 

二人は大聖堂の中にはいった。

 

内部は祭壇に向かって建物が

 

十字のような形をしている。

 

中にはいるとものすごく広いんだ。

 

長い時の中で刻まれた人々の

 

祈りの空気に満ちている。

 

ボクには重い空気のような気がした。

 

見上げるとはるか上の方には

 

古そうなステンドグラスを通して

 

重厚だけどきれいな光がさしていた。

 

ステンドグラスの中の聖人と一緒に

 

描かれた魚がとても不思議に見えた。

 

(なぜ魚の絵があるの?って思った)

 

彼女はそれが戦いの歴史の象徴

 

だって事だけ教えてくれた。

 

彼女はさらにボクを大聖堂の

 

地下深く連れて行った。

 

そこは建物が出来てからおそらく

 

何百年も誰も入った事のない場所だった。

 

これからも誰もはいることのない場所。

 

ボクたちみたいな精霊だけしか。

 

そこにはもうひとつ教会があった。

 

と言うよりも確かに祈りのための場所だ

 

ということだけはわかった。

 

でもキリスト教の教会ではない。

 

ジュンはこれが歴史なのと言った。

 

ボクにはその意味がわかった。

 

ここには教会が建つはるか以前から

 

違う文明があったんだ。

 

ある時代にはドルイドと呼ばれた人たち。

 

またそれ以前にはケルトと呼ばれた人たち。

 

それらの文明は大地のエネルギーが

 

強いところに祈りの場所を作った。

 

彼らはひとりの神ではなく大自然の

 

精霊たちをあがめた。

 

時がくだりその文明とキリスト教徒

 

との間で激しい戦いがあった。

 

教会はそんな場所の上に建てられた。

 

このシャルトルだけではなく

 

ヨーロッパ中で同じことが行われた。

 

さらに時代が下りそれは

 

魔女狩りに姿を変えた。

 

それがうお座の時代。

 

歴史は繰り返された。

 

 

続きはまたね・・・パー

 

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(んー、またまた深イ話し・・・)