天使の学校 17 その子の名前はケンタ | イッピーの独り言

イッピーの独り言

ボクの名前はイッピー。わんこのビション・フリーゼです。ボクが見たことや聞いたことを書きたいと思います。少し不思議なお話もたくさん出てくるかもしれないけど、みんなが気に入ってくれるといいな。

みんな元気ですかドキドキ

 

きのうの続き・・・グッド!

 

 

ボクはそのワンちゃんが虹の橋を渡るところまで

 

一緒に行きました。

 

その子の名前はケンタ。


ボクはケンタと実はこんな話もしたんです。

 

ケンタはあの動物霊園で待っているときに

 

「まだかな」って言って誰かおうちの人が

 

お別れに来るのを一生懸命に待っていました。

 

ボクはそのときに少し不思議に思いました。

 

「まだかな・・・」って思ってるということは

 

誰かが来ることを少なくとも知っていたんです。

 

だからボクはそのことをケンタに聞いてみました。

 

「あのときに誰かが来ることを知っていたの?」

 

すると彼はこう言いました。

 

「僕が虹の橋を渡るその日には、必ずお別れをするために

 

もう一度妹にさよならを言う約束していたんだ。」

 

妹の名前はクッキー。

 

本当は人間の名前があるんだけど

 

妹はクッキーが大好きだから僕がそう名前を付けた。

 

僕は妹が生まれた日からずっとクッキーと一緒に育った。

 

二人合わせてやっぱりケンタクッキー・・・あはは汗

 

おじさんの名前はカーネル・サンダース・・・あはあせる

 

お母さんは優しくてクッキーが生まれた時に僕にこう言った。

 

「赤ちゃんが生まれると少しケンタと遊ぶことが

 

できなくなるかも知れない。

 

でもそれは決してケンタのことを忘れるからじゃないの。

 

私たちにとって始めての赤ちゃんだからとても大切な家族。

 

だからケンタも赤ちゃんを大切に守ってあげてね。」

 

僕はそのことはよくわかった。

 

だから僕は妹が歩けるようになると

 

転ばないかとか、危ないところに

 

近づかないようにとか守ってあげた。

 

クッキーもそんな僕が大好きだった。

 

だからいつも一緒に遊んだんだ。

 

僕はクッキーをお散歩に連れて行くのが大好きだった。

 

すれ違う犬に僕はいつも「これは僕の妹なんだよ

 

って自慢したんだ。」

 

そして僕はある日病気になった。

 

そのときに僕にはわかったんだ。

 

もうすぐ僕は死んじゃうかもしれないって。

 

僕はクッキーのことが心配だったけど

 

もう以前みたいに道を歩いても転ばなくなったし

 

食べちゃいけないものもわかるようになったから

 

もう僕がいなくても大丈夫だって思ったんだ。

 

でもクッキーにだけは僕がいなくなる

 

ってことをちゃんと教えとこうと思った。

 

だから僕はクッキーの夢の中に行って少しだけお話をした。

 

そのとき僕は人間の姿・・・。

 

クッキーがいつも頭の中で想像している

 

やさしいお兄ちゃんになった。

 

僕はもうすぐお別れが来るって事を伝えたんだ。

 

するとクッキーはすごく悲しんだ。

 

すごく泣いた。

 

僕もお別れするのはとてもつらかった。

 

でもそのときに僕はもう知っていた。

 

死ぬことは、いつかまた次の命をもらって

 

新しい経験をするために

 

神様がくれる贈り物だって事を。

 

僕はそのことをクッキーによく説明したんだ。

 

すると彼女はわかった・・・と言って泣き止んでくれた。

 

でもケンタお兄ちゃんが虹の橋を渡るときには

 

かならずお別れに行くねって約束したんだ。

 

僕はあの日ずっとクッキーが来てくれるのを信じていたんだ。

 

だから式の終わりが近づいて

 

クッキーに会えないかも知れないって思ったら

 

悲しくなって涙が出てしまったんだ。

 

でも君が「もう少し待ってください」

 

って祈ってくれたから僕はうれしかったよ。

 

「イッピー、本当にありがとう」

 

ケンタはそう言ってあの日虹の橋を渡っていった。

 

ケンタはすばらしい家族と

 

妹のクッキーに心から愛されていたんです。

 

本当に良かった。

 

ケンタはきっとすぐに生まれ変わって

 

またあの家族と一緒に暮らすんだろうな・・・

 

 

 

イッピーの独り言

(ペットと人間だって本当のお兄ちゃんと妹みたいになれるんだよ・・・ドキドキ