前回記事にした大塚のひどい店を後にし、気を取り直して都電に乗り、次の仕事の打ち合わせ場所へ向かいました。終点の三ノ輪橋です🚃 まだバラの花が残っています赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇



打ち合わせまで時間があったので、以前より興味がありながらもとても恐ろしげでなかなか近寄りがたかった町、吉原界隈を散歩してみました目 私の中の吉原のイメージはやはり映画の「吉原炎上」です。中学か高校時代に観たので(昔はこういった映画も普通にテレビでやっていた)、話の内容はほとんど覚えていませんが、やたらと赤い色彩の映像でエロと情念の世界観みたいな印象があります🔥 鑑賞には勇気のいる作品ですが、また観てみたいです。




遊郭があった時代の入口だった大門跡に柱が立っています。



この門を超えると、かつて吉原遊郭があった場所に入ります。まさにその一角は令和の現代も風俗店が立ち並ぶ一大歓楽街なのです。昼間はおばさん一人でも歩ける感じですが、夜は女、子どもは近づかないほうがよいと思えるような、特殊な町の雰囲気です。店の前には店の男?が立っていて、ちょっと写真を撮ることは憚られましたあせる



ここは吉原神社です。遊女たちの信仰を集めた場所なのだそうです。苦界に身を落とした女性たちの願いとはどのようなものだったのでしょう汗 彼女達の悲しみや苦しみに比べたら、自分の不満など何てちっぽけなんだろうと思います。この間遭遇してしまったヘンテコな人達は、お笑いのネタレベルですねDASH!



さてさて、吉原ゆかりの文化人といえば、樋口一葉でしょうひらめき電球


遊郭の近くで駄菓子屋を営みながら執筆活動を行っていたという一葉の住居跡地から近い場所に記念館が建てられています目




5,000円札の肖像画ですねお札 一葉さんの怨念みたいな光が映り込んでいるメラメラ叫びメラメラ


5,000円札の一葉さんは、残念ながら今年の7月で引退です汗 樋口一葉、これまで読んだことがありませんでした。不遇な境遇や貧困と闘いながら、短い時間に素晴らしい作品を残し、作品の評価を受けながらも早世した悲劇の女流作家といったイメージでしょうかひらめき電球 そして、一葉が生活した吉原という特殊な場所で見聞きしたリアルな生活が垣間見られる、というところも多くの人の興味を引いたのではないかとも思います。



この記念館を訪れ、とても一葉作品を読んでみたくなりました。ある花の描写があると知り、居ても立っても居られなくなりまして、早速、代表作である「たけくらべ」を読んでみました。すごくすごく良かったので、また紹介できたらと思いますハート



吉原炎上で見たおどろおどろしい遊郭の雰囲気はありませんが、古くからの負の遺産!?が現代にまで根付いていることに驚いてしまう吉原散歩でした。いやいや、まだまだ東京には知らない場所がたくさんありますね飛び出すハート