柿傳でお稽古茶事
初心者向けの開炉のお稽古茶事に行ってまいりました。
肩腰の調子が回復して、最近やっと着物を着てお稽古に出かけようという気になったところです。といっても着物を着るのに三十年前の3倍時間かかってうまく着られるかどうかの実力です。
それに加えて、新宿まで出かけ、今まで行ったことのない柿傳という格の高いお店にたどり着けるかどうか…。幾つもの高い条件をクリアして、お稽古茶事とはいえ「開炉」という別名「茶人の正月」といわれる時期のこの茶事を無事乗り切ることができるのか。はたまた、無事に帰宅できるのか。
着付けが修正不可能な程はだけないか。草履の鼻緒が切れないか。駅や通りで転ばないか。雨風に合わないか。他の参加者の皆さんはお茶の先生として格のある方ばかりだとしら、私の存在が浮くのではないか。お腹壊したらどうしましょう。そもそも忘れ物はないかしら…。
前々日あたりから心配になってきて寝つきが悪くなり、前夜は深夜1時頃まで違うことばかりして寝られなくなってしまいました。
一番心配な着付けについては、予想通り時間がかかりながらも無事にクリアできました。天気予報では不要と出ていましたが、「降らずとも雨の用意」でレインコートと傘をバッグに入れました。
電車には予定通り乗ることができ、一瞬間違えながらもお店のビル前にたどり着くことができました。
受付までたどり着いてすぐトイレも済ませたところで、整体の予約時間を間違えていたので予約をずらすか、無理だったら今回キャンセルとお願いの伝言をして(先生は施術中)携帯をお店に預け、やっと準備万端になりました。
そこでやっと周りを見る余裕ができたところで、皆さんいかにもお茶席に慣れた方ばかりで、お仲間といらしたご様子。きりりと着物を着こなされ素敵だけれど笑顔もなく、私の着物姿や振る舞い一つ一つを細かく値踏みされているようで最初は怖かったです。
皆さん席入り前に緊張されていたと後になって分かり、ほっとしたのですけれどね。
その中で、同じくお一人で参加されたすごい美人の方が気さくに優しく声をかけてくださり、本当にありがたかったです。(お着物姿も完璧)
前置きが随分長くなりましたが、一言で言うと、参加して本当に良かったです。
たくさん小さな?失敗はしましたが、それは私だけではないこと。知識で知っていても、お稽古茶事に参加することで本当に身につくこと。教本は一つの基本例だから、何度も経験することでイレギュラーなことに対応できるようになるものだ、ということ。
そして、茶事というものは、一座建立と言われるように、亭主側と客側がどちらか一方でなく、相手を思いながら呼応するように両方で作り上げていくものなのだなぁ、と実感できたこと。大きな収穫です。
それにしても、先生自らのお点前は自然体で的確、生徒が必要以上に緊張しないよう場をほぐしてくださいました。料理は美味しく、釜の沸はよく、貴重なお道具を惜しげもなく使ってくださり、触らせていただけるなど、至れり尽くせりでした。
最後は、皆さん笑顔を交わしてお別れすることができました。お茶会でお会いすると、知らない者同士優しくなれると言いますが、今回もそのような会でした。
たくさんお勉強させていただいたけれど、お聞きした先からその前のものが抜けていく歳なので、何度も何度も繰り返し参加させていただかねば、というのが前回同様感じたことです。
怖がらずに参加して、良かったです。
(お料理、めちゃめちゃ美味しかったです!)


