のび太くんの行動以外にも
もう一つ、大切なことがありました。
それは、のび太はのび太であって
ドラえもんではない、という点です。
ドラえもんの出してくれる道具は
確かにとても便利ですが
- のび太に合った道具
- のび太がそれを使うステージにある
のでなければ、
どんなに高性能な道具でも
結局使えない、ということになります。
要するに「道具」というのはそういうもので、
「自分に合ったもの」を選ぶことが
大変重要です。
重たいチェーンソーは
筋力がある人には便利な道具ですが
か弱い女性には無理です。
また、たとえ筋力は十分あったとしても
セーフティーの概念がまるで無い人が
使うのは危険でしょう。
あなたが何かソフトをダウンロードするとき
コンピュータのスペックを確認しないと
結局うまく作動しなかったり
下手をするとコンピュータを壊してしまいます。
それと同じで、どんな道具でも
「自分に合っているか」
「今の自分に使えるものか」
を考えないと
- 高いお金を払ったけど使っていない
- 使っているのは全機能の数％だけ
- 使ったらダメージの方が大きくなった
などという残念な結果を招いてしまいます。
で、さらに混乱させるために（笑）
もう少し付け足すと、一方で
「自分はまだそのステージじゃないから」
と言って、新しいことには
ほとんど挑戦しない人がいます。
自分にあった道具を探すことは大切ですが
「これは自分に合っていない」
「まだ自分には無理」
という理由で
何年もずーーーっと同じ状態にある人。
これは、要注意です。
そういう人はむしろ、
あなたをグイグイ押してくれるドラえもんが
必要かもしれません。
のび太はドラえもんでもないし、
ジャイアンでもスネ夫でも
静香ちゃんでもありません。
なので、ジャイアンや静香ちゃんなら
上手に使いこなせる道具も
のび太には合わないのかもしれません。
しかし、だからと言って
のび太がドラえもんに出会わずに
何の道具も使わずずっと泣きべそをかいて
昼寝をして現実逃避していたら、
セワシ君の心配どおり
静香ちゃんではなくジャイ子と結婚して、
悲惨な人生を送っていたことでしょう。
ドラえもんは結局、
のび太の幸せを願うみんなの愛を背負って
のび太の元にやって来ました。
あなたの周りに
愛から生まれたドラえもんはいますか？
自分のことをよく知ると同時に
愛に溢れたドラえもんとの関係を
大切にしていきたいものです。
そうすれば
「あなたが使える道具」
に当たる確立が上がると思います。
