ミナさんという

アメリカ在住、小学生の娘さん2人をお持ちの

バイリンガル子育て専門家がおられます。

彼女のメルマガに、こんなことが書いてありました。

 

(メルマガより引用)

 

以前にもお話ししたかもしれませんが、

言語には

 

「Playground language」と

 「Classroom Language」があることを

 

オーストラリアの言語学者

ギボンズが示しています。

 

前者は、子ども同士で会話したり、

一緒に遊んだりするときに使う

日常会話のための言語です。

 

具体的な場面で使用されるので、

表情や動作などを手掛かりに

なんとなく通じてしまうもの。

 

不正確だったり、

省略してもOKなものです。

 

(中略)

 

後者は抽象的な思考のために使われるので、

正しい語彙を使って

文法的に正確に表現しないと通じません。

 

(中略)

 

英語をペラペラ話せるのは通過点であって、

そこから先どうやって

「Classroom language」を

習得していけばいいのでしょう。

 

私が思うに

(多くのバイリンガル研究者の意見ですが)、

 

1つには、

英語はそのまま多読多聴に移行していくことが

英語を維持するには大事で、

 

その前提として

自分でスラスラ英語を読めるようにする、

ということ。

 

もう1つは

意外と思うかもしれませんが、

日本語で、抽象的な思考ができるように

一層日本語に力を入れることです。

 

(引用ここまで)

 

これって。。。

こないだ書いた 「英語の話」 ではないですか!

 

ひとつは、相手に分かる言葉を話せるように

語彙を増やしたり言い回しを勉強したりする、

一般的に言われる 「言語の学習」 です。

 

もうひとつは

「抽象的な思考ができるように

一層日本語(母語、第一言語)に力を入れること」

 

つまり、論理的思考力

自分でものごとを深く広く考える力をつけろってこと。

普通はまず母国語で、この力が延びていきます。

 

ここをやらないと、いくら単語や文法を知っていようが

子供の遊び場レベルのコミュニケーションを越えられない。

 

 

天気やらテレビのショーやら、

「みんなが何となく話してる」 差し触りのない話はできても

事実関係の分析や多面的な思考を伴う

深い意見交換なんかができないわけです。

 

自分の意見がはっきりしていないというか、

考えたことがない。

これだと、やはり社会人としては未熟ですね。

 

何をやっているのか考えたことない。

だから何を売ってるのかもよく分からない。

そんなビジネス、別の意味で 「すげー」 と思っても

お金を払いたいとは思いませんよね。

 

ほかの誰でもなく、あなたからモノを買いたい

そう思っていただくためには、

自分が提供できるものを、明確に提示できなくてはいけません。

 

ってことは、そもそも

自分は何が言いたいのかを、はっきりと知らなくてはならない。

 

その上で、自分が言いたいことをきちんと、

相手に分かるように表現するスキルが要るってこと。

 

これもトレーニングで上達します。

「わたしは何が言いたいのか」 を常に意識して、

それを表現する練習を重ねましょう。

 

極めれば極めるほど、

コミュニケーションもビジネスも、楽しくなります!

 

 

ところで、ミナさんが6月に日本でセミナーするそうです。

バイリンガル教育に興味のあるひとは、要チェックかも。

詳細は 彼女のブログ にてどうぞ。