口ンはハーマイオニーから送られた百味ビーンズの箱を思わず落とし、声をひそめた。「もし僕の考えているものだったら――とても珍しくて、とっても貴重なものなんだ」「なんだい?」 ハリーは輝く銀色の布を床から拾い上げた。水を織物にしたハイキングシューズような不思議な手触りだった。「これは透明マントだ」 ロンは貴いものを畏れ敬うような表情で言った。「きっとそうだ――ちょっと着てみて」 ハリーはマントを肩からかけた。ロンが叫び声をあげた。「そうだよ! 下を見てごらん!」 下を見ると足がなくなっていた。ハリーは鏡の前に走っていった。鏡に映ったハリーがこっちを見ていた。首だけが宙に浮いて、体はまったく見えなかった。マントを頭まで引き上げると、ハリーの姿は鏡から消えていた。「手紙があるよ! マントから手紙が落ちたよ!」ロンが叫んだ。 ハリーはマントを脱いで手紙をつかんだ。ハリーには見覚えのない、風変わりな細長い文字でこう書いてあった。「くもはポリーのご|招待《しょうたい》に|応《おう》じましたか?」とローリーはあくびをしながらきいた。「ええ、そうなの、そしたらポリー、びっくりして|逃《に》げ出して、|伯《お》|母《ば》さんの|椅《い》|子《す》の上にはい上がって、私が追っかけてるそばから『つかまえろ! つかまえろ! つかまえろ!』って、|騒《さわ》ぐのよ」「うそつき! やーい!」とわめいたかと思うと、おうむはローリーの|爪《つま》|先《さき》をつっついた。「きさまが|僕《ぼく》のものだったら、首をひねってやるんだぞ! このおいぼれ鳥!」ローリーは鳥の前に|拳アウトドアシューズ《げん》|骨《こつ》を|振《ふ》り回しながら|叫《さけ》んだ。鳥は頭をわきへよけて、「アーレルヤ! これはたまらん!」とまじめくさって叫びたてた。
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「僕たちが鍵をかけてヤツをハーマイオニーと一緒に閉じ込めたりしなかったら、助けは要らなかったかもしれないよ」ハリーはロンに正確な事実を思い出させた。
二人は太った婦人の肖像画の前に着いた。登山靴
「豚の鼻」の合言葉で二人は中に入っていった。
談話室は人がいっぱいでガヤガヤしていた。みんな談話室に運ばれてきた食べ物を食べていた。ハーマイオニーだけが一人ポツンと扉のそばに立って二人を待っていた。互いに気まずい一瞬が流れた。そして、三人とも顔を見もせず、互いに「ありがとう」と言ってから、急いで食べ物を取りに行った。
それ以来、ハーマイオニー?グレンジャーは二人の友人になった。共通の経験をすることで互いを好きになる、そんな特別な経験があるものだ。四メートルもあるトロールをノックアウトしたという経験もまさしくそれだった。
僕はあんなふうに人からどやされるのは|我《が》|慢《まん》できないんだ、おかげで決心がついて、やっちまったってわけさ。お母さまきっと帰っていらっしゃるよ、終列車は夜中の二時だ。僕がお|迎《むか》えに行くよ、あんたはいよいよお着きになるまでその喜びを|瓶《びん》|詰《づ》めにでもして、ベスをそっとしといてくれさえすればいいんだよ」
「ローリー、あなたはほんとうに天の使よ! どうしてお礼申し上げたらいいの?」
「もう一ぺんとびつきたまえ、|歓《かん》|登山用品店迎《げい》するよ」ローリーはいたずらっ子らしい顔をして言ったが、そんな顔はこの二週間以来、みたことのないものであった。
「おあいにくさま。おじいさまがいらしったら、代わりにとびついてさしあげるわ。からかってないで、お家へ帰ってお休みなさい、また夜中から起きなくっちゃならないんだから。ありがとう、テディ、ありがとう!」
二人は太った婦人の肖像画の前に着いた。登山靴
「豚の鼻」の合言葉で二人は中に入っていった。
談話室は人がいっぱいでガヤガヤしていた。みんな談話室に運ばれてきた食べ物を食べていた。ハーマイオニーだけが一人ポツンと扉のそばに立って二人を待っていた。互いに気まずい一瞬が流れた。そして、三人とも顔を見もせず、互いに「ありがとう」と言ってから、急いで食べ物を取りに行った。
それ以来、ハーマイオニー?グレンジャーは二人の友人になった。共通の経験をすることで互いを好きになる、そんな特別な経験があるものだ。四メートルもあるトロールをノックアウトしたという経験もまさしくそれだった。
僕はあんなふうに人からどやされるのは|我《が》|慢《まん》できないんだ、おかげで決心がついて、やっちまったってわけさ。お母さまきっと帰っていらっしゃるよ、終列車は夜中の二時だ。僕がお|迎《むか》えに行くよ、あんたはいよいよお着きになるまでその喜びを|瓶《びん》|詰《づ》めにでもして、ベスをそっとしといてくれさえすればいいんだよ」
「ローリー、あなたはほんとうに天の使よ! どうしてお礼申し上げたらいいの?」
「もう一ぺんとびつきたまえ、|歓《かん》|登山用品店迎《げい》するよ」ローリーはいたずらっ子らしい顔をして言ったが、そんな顔はこの二週間以来、みたことのないものであった。
「おあいにくさま。おじいさまがいらしったら、代わりにとびついてさしあげるわ。からかってないで、お家へ帰ってお休みなさい、また夜中から起きなくっちゃならないんだから。ありがとう、テディ、ありがとう!」
「そんな、置いていかないで!」ネビルはあわてて立ちあがった。「ここに一人でいるのはいやだよ。『血みどろ男爵』がもう二度もここを通ったんだよ」UGG 口ンは腕時計に目をやり、それからものすごい顔でネビルとハーマイオニーをにらんだ。「もし君たちのせいで、僕たちが捕まるようなことになったら、クィレルが言ってた『悪霊の呪い』を覚えて君たちにかけるまでは、僕、絶対に許さない」 ハーマイオニーは口を開きかけた。「悪霊の呪い」の使い方をきっちりロンに教えようとしたのかもしれない。でもハリーはシーッと黙らせ、目配せでみんなに進めと言った。 高窓からの月の光が廊下に縞模様を作っていた。その中を四人はすばやく移動した。曲がり角に来るたび、ハリーはフィルチかミセス?ノリスに出くわすような気がしたが、出会わずにすんだのはラッキーだった。大急ぎで四階への階段を上がり、抜き足差し足でトロフィー室に向かった。「私よ、あの子が病気になったのは私のせいですもの。お母さまにはおつかいは私がするって言っときながら、しなかったんだもの」ジョーはきっぱりと言った。「どっちのお姉さまがよろしゅうございます、ベスさま? おひとりいらしてくださりゃ十分なのですがね」とハンナが言った。「じゃジョーさんいてちょうだい」ベスは安心したような顔をして姉に頭をもたせかけた、それですっかり話はきまった。「私エーミーのところに行って話してくるわ」とメグは言った、ちょっと気をわるくはしながらも、ジョーとちがって|看病《かんびょう》などいうことは|好《す》きではないので、まずほっとしたのであった。 アグブーツ