曲の出だしが1番大事!
よく聞く言葉です。
アレクサンダーテクニークを学ぶ前
実は私もレッスンで言っていました。
しかし、この言葉だけでは具体的に
体は何をしたらいいのかわからず
緊張だけを生んでしまいます。
新入生の生徒さんにとって
人前で演奏する機会はまだ少ない。
コンクールやアンコンで演奏する生徒さんにとって緊張MAXになってしまうのは無理もありません。
曲の出だしが1番大事
という言葉の
本来伝えたかったのは
出だしの部分で
曲の印象が決まるので
大切にして欲しいということ…
だとしても
どんな音楽表現をするのか?
そのためにどんな体の動きが必要で
体をどう使いたいのか?
演奏するステージ、客席などの空間を考える
などなど
そういうことを学び
曲の出だし〜中間部〜フィナーレ
という風に曲全体の表現を考えた上で
曲の出だしが1番大事!
と言われたら伝わると思います。
コロナでなければ年生も
上級生の演奏を聴く機会もあり
演奏という音楽が作られていく過程を
見て・聴いて・感じて
自然に学ぶことも多いはずですが
コロナ禍の中、限られた時間で
人前で演奏するという考えがないまま
音を出すということだけを
ひたすらにやっていた1年生には
曲の出だしが1番大事!
と言われも
何をしたらいいのかわかりません。
1年生は吹奏楽部に入って
楽器を吹ける機会が少なく
上級生と一緒に練習する機会も少なく
呼吸や楽器の持ち方も
よくわからないまま
時間が過ぎてしまった子も多いはず。
そして、1年生の成長について
試行錯誤しながら指導されている
指導者の方も大変です。
演奏するということ
実際に体で起きていることを
明確に言葉で伝えることは
迷える吹奏楽部員の生徒さんたちの
上達にアレクサンダーテクニークは
役立つと思います。