2025年8月28日(木)

 

 関数

     w=f(z)

の変数と値について

  ➀ z・・・実数   w・・・実数

  ➁ z・・・実数   w・・・複素数

  ③ z・・・複素数  w・・・実数

  ④ z・・・複素数  w・・・複素数

の場合がある。

    このうち、➀については普通の実数関数でy=f(x)と書く場合が多い。

 ➁は特に実数変数の複素数値関数と呼ばれることが多い。一般に実数tに対して(x(t),y(t))を考えると

   f(t)=x(t)+i y(t)

  と表すことができる。ひとつの例として、

  f(x)=e^(imx)=e^(mx)i=cos mx+i sin mx

は、実数変数の複素数値関数の例である。

 ③は値域が実数になる場合である。

 ここでは、④の複素変数の複素数値数を複素関数と呼ぶことにして、➀➁③については除外する。複素関数――特に初等関数と呼ばれる関数について整理しておこうと思った。

 記述の都合で、ここでは

   複素変数の初等関数1 ~指数関数 (2025年8月28日)

   複素変数の初等関数2 ~三角関数と双曲線関数 (2025年9月3日)

   複素変数の初等関数3 ~指数関数・対数関数 (2025年9月7日)

の3回に分けて述べようと思っている。