2025年6月28日(土)

 

 ベクトル空間の基底については、ベクトルの組があって、

➀ 各ベクトルは1次独立である

➁ 各ベクトルは、ベクトル空間Vを生成する。つまり、Vの任意の元は、そのベクト  

 ルの組に属するベクトルで表すことができる

が満たされる場合を言う。それが正規直交基底であるとは、

③ 基底に属するそれぞれのベクトルの大きさは、1である

④ 基底を作る任意の2つのベクトルをv_i,v_jとすると、

   v_i・v_j=0 (i≠j)          v_i・v_j=1  (i=j)   

となることである。

 

 本ブログでは、上に述べた正規直交基底や正規直交系の定義を述べた後、余り評判のよくない(計算が面倒)であるグラム・シュミットの直交化定理を証明する。

その後、関連定理を紹介していく。