2023年10月20日(金)

 

 射影変換とは、n次元ベクトルからへの線形変換

    P:V→V

があるとき、

    P²=P

を満たす写像のことを言う。この変換による像

    Pv=v

vの射影である。

 本文の冒頭に射影作用素について具体的な例で説明されているが、若干補足する。

   一般的には、ベクトル空間V

    V=U⊕W

直和分解されているとき、P²=Pを満たし

    P:v=u+w   → u     (u∈U,w∈W)

となる作用素Pを射影作用素というのである。

 本文の冒頭では、直交分解で説明されている。