とっくに連休は終わっていますが、いろいろあって、ようやく書く時間ができました。
のんびり読書を楽しみたいということで、安部公房の『壁』を読み始めました。なんだか奇想天外な内容で、よほど途中で放り出そうかと思ったのですが、読み続けていくとなかなかに深い意味のある話だったので読み通しました。 名前をなくした人間の話や、影をなくした人間の話、糸がほどけるように自分の体がなくなってしまう話、人間が液体になってしまう話、魔法のチョークで絵を描くとそれが実物になって現れる話、ネズミや人肉をソーセージにする事業の話などなど。どれをとっても、それが何を意味するのか、深く考えさせられる作品でした。
これは気晴らしの楽しい時間ですが、もう一つ、現在、老健(介護老人保健施設)に入所している義母のためにいよいよ老人ホームを見つけなければならず、なかなか明るい気分になれない日々です。特養にはまだ早過ぎる、グループホームは空きがなくて待ち時間が相当かかる、かといって自宅介護は身体状況から見て無理、そうすると民間の有料老人ホームしかありません。
ベネッセの老人ホームのような大手の場合、毎月かかる費用がとんでもなく高額。こんなとこに入れる人は一体どんな人だろうと思ってしまいます。低価格帯のホームでも、義母の年金で賄うなんて不可能です。そうすると我々が支援するしかないわけですが、自分たちも高齢者なので持てる資産を取り崩してしまうことはできませんし、そんなことしたくありません。老老介護の厳しい現実が見えてきます。
なんとか道筋をつけようと、いろいろな人たちにアドバイスをもらいつつ努力しているところです。義母の寿命があと二、三年なのか十年なのかわからないので、多くの老老介護者はみんな不安とともに生活しているのが現状です。こちらの寿命が先に尽きるかもしれない・・・