ロシアのプーチン大統領が択捉島を訪問したことが大きなニュースになっています。日本側の抗議や日本固有の領土だという主張をロシア側は「無駄話」と言ったとか。
独裁者、独裁体制の行動に対してどのように対応すべきかについてはさまざまな考え方があると思います。自民党政権は鈴木貴子広報委員長が言うような対応をこれまでも取ってきています。鈴木さんによれば、断固たる抗議はするけれども「必要以上に過剰反応してロシア側の政治的演出に乗るべきではない」との考え方です。ことを荒立てないという発想なのでしょうか。そもそも日本の領土であることは明白なのだからプーチンの訪問にいちいち目くじらを立てる必要はないと言うことなのか。
これに対しては国民の中にも不満が強く見られます。言葉だけの抗議では全く意味がなく、もっと行動で示さなければならないと言うわけです。プーチンが一番嫌がることを、たとえばウクライナ支援をもっと強化するのも一つの有効な手段だというわけです。もちろん日本政府も今回のプーチンの行動への対抗策として制裁強化を検討し始めているとの報道もあります。じわじわと対抗措置を強めていくことくらい、日本政府だって馬鹿じゃないのだからやるはずです。
日本の防衛力増強は、かつては考えられなかったくらい大胆に行われています。もちろんウクライナに武器弾薬を送ることはできませんが、復興・人道支援の形で様々な支援がなされています。ウクライナの軍事に直接役立つような何らかの支援策があるのなら、それもやるべきではないでしょうか。
力と力のぶつかり合いの世界で、何をどこまでやれるか、力で押してくる独裁体制に屈しない対応の仕方はどんなものなのか、それを賢く検討するのが日本のやり方のような気がします。一概に弱腰とか言える話ではないと思うのです。ロシアや中国や北朝鮮の脅威に対抗する手立てをきちんと考えていることを、日本政府はきちんと国民にわかる形で示してほしい。「必要以上に過剰反応しない」と言われてしまうと、そんな生ぬるいことでいいのかと国民は思ってしまいます。