熊本の大地震による被害が次第に明らかになっています。ほんとうに大変な生活を強いられているみなさん、何とか踏みとどまってほしいと願っています。九州は地震や豪雨など、自然災害に見舞われ続けていますが、そんな中で負けずに明るく頑張っている人たちを目にするたびに「すごい、自分だったらあんなふうに対応できないかもしれない」と思う毎日です。
そのような自然災害とはレベルは異なりますが、私の生活にも予期せぬ出来事が突然降りかかるということがありました。
95歳の義母は2月に骨折・入院し、その後は老健に入所してリハビリを続けていました。そして、なんと申し込んでいた老人ホームに予想外に早く空きが出て、入所できることになりました。いよいよ契約して入居という時に、また転倒して骨折というとんでもないことが起こったのです。
施設に入っていても転倒のリスクはあることくらい分かっていたつもりですが、自分の身に降りかかってくると話は別です。契約の当日に転倒の知らせが入り、とりあえずホームと相談して契約だけはしておくことにしました。その日は朝からバナナ一本しか食べずに夕方まで病院とホームの掛け持ちでクタクタになりました。おまけにこの暑さですからいつもより消耗します。
いろいろな予定がすっかり狂ってしまいました。まあ、仕方ないことなのですが。
病院からホームにタクシーで移動したのですが、30分くらいの間、運転手さんとお話ししました。運転手さんも最近母親を亡くして、葬儀や遺産の整理などで大変だったそうです。特に、息子の自分は納得している事柄も、意見を異にする兄弟や親戚が口を出してきて手に負えなかったとのこと。介護にしても、実際にやっている長男夫婦に対して指図する親戚が厄介だという話はよく聞きます。
高齢者が最期を迎えるまでには、ほんとうにさまざまな問題が起こり、その対応だけで家族は疲弊し切ってしまいます。最期を迎えてからも事務的なことは山ほどあり、完全に落ち着くまでにさらに家族は疲弊します。高齢化社会の闇には多様なフェーズがあり、決して明るい気持ちで対処できない点が辛いです。
この暑さ、何とかなりませんかね。
95歳より先に、こちらがどうにかなってしまいそうです。
そんな話を運転手さんとしました。タクシーに乗る機会は普段はあまりないのですが、たまたまこんな会話ができると、それだけでホッとするから不思議です。運転手さんとのスモールトーク、私は嫌いじゃありません。