3、4日前に、自民党副総裁の麻生太郎氏が渡米して、トランプと会ったことが報じられました。私は麻生さんを評価しているのですが、ちょっと前の上川外相の容姿に関する発言や、今回のトランプとの面会などで、かなりがっかりしているところです。

 

安倍首相もトランプが大統領になった直後、いち早く会いに行っています。要するに、大統領になったときに、日本との関係を引き続き強固なものにしてもらうためなのでしょう。今回の麻生さんも、もしトランプが11月の大統領選で勝ってしまった時のために、今から手を打っておくという趣旨なのでしょう。

 

これが外務省の方針ですか?いいんですかね、そういう外交で。

 

G7の他の国はそんなことしません。トランプのようなautocratをさげすみ、民主主義を根底から覆す危険分子と見なし、彼にとりいるような印象を与える行動など、絶対にとりません。麻生氏の渡米は、民主主義諸国の日本評価を著しく低下させてしまうのではないかと私は思います。

 

トランプに好印象を持ってもらって日米関係を維持していこうなんて、そういうのを対米従属っていうんです。日本外交には原理原則とかないのですかね。自由とか民主主義とか口先だけで言って、裏でトランプに取り入ろうなんて、完全に矛盾していると思います。そういうことをやっていると、権威主義諸国に舐められるだけです。

 

口先だけのデモクラシー擁護ほど当てにならないものはありません。外務省の考え方に不信感を持ってしまいました。