今朝Instagramを見ていたら、アインシュタインの書いた興味深い手紙の内容が紹介されていました。イタリア人の友人Michele Bessoが亡くなった時に、彼女の妹宛に送った手紙だそうです。

 

Micheleが自分より先にこの不思議な世界を去っていったことは自分にとって何の意味もないと書いています。えっ?と思ってその理由が知りたくなりました。自分たちのように物理を信じている者は、過去、現在、未来の区別はどうやっても打ち消すことのできない幻想だということを知っているから、というのです。

 

2021年8月23日に宇宙望遠鏡について次のようなことを書きました。「真空で光は秒速30万(正確には299792458)キロメートルで進みます。今私たちが見ている月は2.3秒前の月であり、今見ている木星は40分前の木星であり、今見ているアンドロメダ星雲は250万年前のものだそうです。」

 

確かにこういうことを考えれば過去、現在、未来の区別は限りなく曖昧になっていきます。私たちが見ている光は過去に輝いたものであり、私たちが未来に出す光は、地球以外の星から見れば過去の光であるわけだから、一体何が現在で何が過去で何が未来なのかわけわからない・・・

アインシュタインがこういう意味で書いたのかはわかりませんが、いずれにしても死の捉え方もこの世からいなくなっちゃう的な捉え方とは違ってくるかもしれません。

 

そんなことを考えた土曜日でした。

 

水泳のオリンピック選考会、高校生が活躍していいですねと書きましたが、33歳の鈴木聡美さんが100mと200mの平泳で代表の座を獲得しました。背泳ぎの入江さんは残念でしたが、30代の活躍からも勇気を与えてもらえますね。