ワイオミング州の予備選が行われて、当初の予測通り、Liz Cheneyがトランプの推す候補者に30ポイント差をつけられて大敗したとのことです。民主党支持者の中には、政党支持を共和党に変えてチェイニーに投票した人もいるようですが、もともとワイオミングに民主党支持者がどれくらいいるかという話で、大した応援にはなりませんでした。

 

チェイニーは2年前は73%の得票率で勝ち、今回も同様に勝利を納めることはできたはずだが、それはトランプに迎合することを意味し、自分にはできなかったと述べています。憲法を守る立場を貫いたわけです。

 

トランプの犯罪行為や憲法に反する行動を徹底的に究明する共和党議員がこれで姿を消すことになります。January 6 Committeeは今後どうなるのでしょうか。

 

ワイオミングのチェイニー支持派は、トランプ支持派からの脅迫電話や嫌がらせ電話を受けたそうです。政策上の意見の違いがあるなら、喜んでそれを話し合いたいけれど、脅迫や嫌がらせを受けるのであれば、そんなことは不可能だとチェイニー支持者は言っていました。自由で開かれた民主政治とはおよそ相いれない行動です。

 

こうした狂信的な行動をとるトランプ支持者や議員たちによって、共和党はすっかり変質してしまいました。共和党は本当に終わっています。あとはトランプが起訴されて有罪になることくらいしか望みはないのかもしれません。ただし、これについても、トランプを追い込むことに反対するリベラルもいるのだから驚きです。トランプを追い詰めれば支持者たちがどういう行動に出るかわからない、その時はアメリカが本当に分断される時だというのです。ではどのような犯罪行為や不法行為も見逃せというのでしょうか?

 

なんだかアメリカ政治はとんでもない危険水域に入っているようにも見えます。それで怖気付くのではなく、根気よく民主主義に内在する権威主義、独裁主義の要素を潰していくだけの力をアメリカは持っていると私は思っています。それでもこの先何が起こるか不安ではあります。

 

ちょっとレベルは違いますが、日本の中にも狂信的な要素はあるように思います。旧統一教会と政治家との接点を全て洗いざらい掘り起こそうというマスコミ・世論とそれに対応して洗い出しに走っている自民党など政党の姿を見ていると、恐ろしさを感じます。巨額の献金を受け取って政策的に便宜をはかっていたとかいうならともかく、関連施設を訪問したとか関係する雑誌に記事を掲載したとか、そういうことを「暴いて」政治家を非難するようなやり方に違和感を持ってしまいます。他にもっと報道すべきことがあるんじゃないか。そんな風に感じてはいけないんですかね。