予期しないことが突然起こる。私の夫の骨折入院手術はその例です。青天の霹靂というか。
いずれは起こるだろうと思っていたことが予期しないときに起こる。95歳になったばかりの認知症の義母が転倒、股関節骨折で手術。今週の出来事でした。
一人暮らしで気ままに暮らす認知症の老人は、自分でなんでもできるようなつもりで実は何もできない。認知症は記憶力だけの話ではなく、思考能力そのものが衰退するので、単に覚えていられないのではなくこういう時にはこうしたらいいとか、こういうことは危ないから気をつけなくてはいけないとか、そのような注意力がなくなってしまいます。だからいずれとんでもないことが起こるのではないかと思っていました。
毎日ヘルパーが来てくれて、食事や掃除をしてくれるから安心なのですが、大食いの義母の食事を支えるための買い物は半端な量ではありません。それ以外に定期的にケアマネの訪問がある、定期的に歯科、内科、眼科の往診があり、リハビリは毎週ある。その度に私は立ち会わなくてはならず、いいかげん体力気力の限界を迎えていました。ヘルパーも、毎朝訪問した時に、何か異変がないだろうかと心配だと言います。まさに、今回そういうことが起こったわけです。
現在、リハビリがどの程度成功して、自宅に戻って以前と同じ暮らしがどこまでできるのか、経過観察中です。
人間が衰えていった先に何が起こるかを、改めて意識させられました。一人で自宅で過ごしたいといっても、いったい何人の手を煩わせ、どれだけの税金が使われ、誰の時間と労力を吸い取っているのか。いったいいつまで続くのか。
私は70歳代の自分の人生をいろいろ思い描いて、好きなことを精一杯やろうと考えていたところ、そんなことはできなくなってしまいました。ついつい自分の人生を台無しにされたなどと恨みがましい気持ちになってしまいます。実の母ならまだしも義理の母なんて赤の他人だろうなどと思ってしまいます。
ただ、そんなふうに思っても何にもなりません。介護がなかったら本当に自分の人生は薔薇色で充実したものになったのだろうか。もしかしたら、ダラダラと過ごすどうしようもない日々になってしまったかもしれない。嫌なこと、やりたくないことがあるから、逆に自分のやりたいことをやろうと思うのではないか。どうにか時間を見つけてなんとしても自分のためになることをやるのではないか。
そんなふうに考えることにしました。