●3/30 晴れ
昨夜就寝後もトイレに何度か目を覚ましました。トイレでは目を覚ましますけど、口腔の渇きで目を覚ますことはなくなりました。
咳、鼻水、痰は生じていますけど、COVID-19を患っていた頃と比べるとだいぶ良くなりました。
とは言え、2016年9月に引いた風邪と思われる症状は未だに続いていました。
風邪とCOVID-19は、咳、鼻水、痰といった症状は似ています。ただ、最も一般的なライノウイルスによる風邪と比べると、COVID-19のそれは極端に症状が強いです。
これは僕の推測ですけど、COVID-19に感染する以前、北海道から戻ってきた頃、風邪の症状がとても強くなりました。
これは、以前から引いていた風邪が寒さで悪化したのだろうと思います。
そうした感冒症状が続いたまま2/22から高熱を出したので、この時点では風邪+COVID-19に罹患している状態となって、その後、COVID-19が治り、風邪だけが続いていて、それが少し弱まってきたのではと思っています。
一言で風邪といっても病原体は200種類以上あると言われていますし、そのうち8~9割はウイルス性で中でも最も多いのがライノウイルスです。
一般的な風邪の場合、普通ウイルスの特定などしないので、鎮咳剤や去痰剤、含嗽剤などが処方されて様子見となるケースが大半と思います。
鼻水や痰の状態によっては、細菌性の可能性を鑑みて抗生物質が処方されることもあります。細菌に適応する抗生物質は有効ですけど、ウイルスに抗生物質は原理的に効果はありません。
熱があれば解熱剤が処方されます。ライノウイルスでは、微熱は出ることがあっても、普通高熱には至りません。
風邪のような症状でありながら高熱に至った場合は、別の要因があると考える必要があります。
今ならインフルエンザかCOVID-19が最も多いですけど、咽頭結膜熱(プール熱)やRSウイルス感染症など疑うべき感染症は他にもあります。
高熱を出した時、通常炎症反応は高くなります。クリニックではあまりしませんけど、血液検査で白血球数、CRP(C反応性蛋白)、ESR赤沈(赤血球沈降速度)などを測定すると、大概の場合、値は上がります。
こうした炎症反応の中で最も敏速に反応するのは白血球で数が増加します。
CRPが血液中に現れるまでには、個人差はありますけど、炎症を来してから概ね24時間かかります。
CRPは24時間程度の遅延があるので、測定したCRPは概ね24時間前の炎症状態を現していると考える必要があるんです。
このCRPも結構厄介で、同じ高熱でも、細菌性感染症では高く、ウイルス性では比較的低く出る傾向があります。
なので、CRPは一つの指標にはなり得ますけど、この値がそれほど高くないからと言って、炎症が低いと考えるのは危険です。
ただ、同じ一人の方の中で、炎症状態が治療によってどう推移したかを見るには非常に有用と思います。
ESRはCRP以上に反応が現れるまでに時間が掛かります。更に様々な病態に反応するので、少しざっくりとしているかもしれません。
ESRに限りませんけど、患者さんの実際の状態と他の検査結果と合わせトータルで正確なご診断をしていただきたいなと思います。