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著者: 谷沢 永一
タイトル:
人間、「うつ」でも生きられる
たぶん、このブログを読んでもらえてる方は鬱(うつ)じゃないと思います。僕は2年前から鬱でした。鬱の間はこんな文章は全く読めませんでした。ずっと怠け者だと思ってました。鬱じゃないかと思い医者にかかったのは半年前です。3ヶ月会社を休み、療養してやっと本が読めるまで回復しました。2年前ってのは、今から思い返せば急に本を読めなくなった時期なんです。今から考えれば2年前から鬱だったんだと。
著者は、中学の頃からずっと鬱で悩まされ、その鬱と戦う自叙伝です。本書の冒頭に、この本は、鬱になる前に読んでおいた方が良い、って書いてあります。実は僕も最初に読んだのは4,5年前です。もちろん、自分が鬱になるなんて想像もしなかった頃です。その頃、自分のHPに読書の記録をつけていました。最近、そのHPに気が付き、本書を持っている事を知り、再読しました。ちなみに、そのHPには、「自分は鬱になるような性格じゃないので安心ですけど、一読をお勧めします」って書いてありました。(笑)
著者の鬱症状は自分には手に取るように分かり、自分も鬱だったんだと再認識した次第です。みなさんもいつ鬱になるか分からないと思います。鬱になって初めて、鬱の辛さが分かり、身近にいる鬱の人との接し方も分かるようになると思います。でも、ちゃんと読んでいても、自分が鬱の時には何の役にも立ちませんでした。(笑)
ちなみに、ひとつ前に書いた「リトルターン」は、主人公のコアジサシと自分が重なって写ります。コアジサシはまた空に飛び立ちますが、僕はまだ飛び立ててはいない、って感じてます。完治までまだ半年はかかるかなぁ。リトルターンのコメントには非常に濁して書きましたが、あれは鬱病から立ち直った人には非常に理解できる本だと思います。あの本もこの本も健常者には、僕の4、5年前と同様、ふ~ん、って終わるんじゃないですかね?
もし、身近に鬱の人がいたり、自分が鬱と診断されたときには、この本を思い出してください。何かの役に立つ・・・・かなぁ。