ジャックリーチャーマラソン5 GOAL | メルボルン生活日記

メルボルン生活日記

約1年間の香港生活の後、2014年10月に豪・メルボルンへ移住。マイペースで暮らしを楽しむ私と夫の生活を日記風に綴ります。

1年に1冊刊行されているシリーズを1ヶ月に1冊のペースで追いかける、ジャックリーチャーマラソン」(参加者1名)の模様をお届けしています。

 

2023年前半に第3チェックポイントまでお伝えしてから間が空きました。あれからランナーYがどうしていたのか、気にする人はだあれもいませんが、しつこくゴール地点から中継いたします。

 

2021年7月に走り始めたランナーYが、約2年と4カ月余りをかけて、いま、ゴール地点(Book 27) に向かって、非常にゆっくりと歩を進めています。

 

Yの様子は、ん?少し縮んだか?頭が小さく見えます。さすがのYも持久戦で体力を消耗したのでしょうか。

 

徐々にYの姿が近づいてきます。頭が小さく見えたのは髪をすっきり切ったからのようです。表情はいつもどおり淡々としていますね。

 

疲れている様子はみえませんが、ゴールしたくないのでしょうか、非常にゆっくりと歩を進めています。とっととゴールしてください(あ、失礼)

 

はい、ゴール。

 

ランナーY、しぶしぶながらゴールラインに到達し、佇んでいます。途方にくれているようにも見えます。ではインタビューしてみましょう。

 

ゴール到達おめでとうございます。ゴール手前でかなり時間がかかりましたね。今の心境は?

 

とうとうここまできてしまったと、うれしいような悲しいような、複雑な気持ちですっ。

最新本まで読んでしまったら、次の本が出るまで待たなければならなくなると思うと、ゴールしたくなくなってきて。

 

第3チェックポイントでは、「ゴール地点で、リーチャーは推定62歳、作者のリー・チャイルド氏は70歳代。この先リーチャーはいつまで放浪できるのか、作者はいつまで執筆し続けるのか」と心配していましたね。Book 27のリーチャーはどんな感じで年をとっていたのでしょう?

 

はい、リーチャーは推定62歳なのにもかかわらず、いまだにポケットに収まる所持品のみで放浪中でした。いつものようにきなくさい犯罪に自ら巻き込まれにいき、悪をじわじわ追い詰めて、容赦なく全滅させたら後始末もせず、とっとと消えるパターンも変わりありません。戦闘能力にいたっては、なんの衰えも見られません。食事はいつも野菜なしのチーズバーガーまたは肉料理、アップルパイ、コーヒーとワンパターンで、明らかに栄養が偏っているに、あのエネルギーがどこからわいて出てくるのか、つくづく不思議です。

 

作者の方針で、リーチャーは「変わらない」ように書いているらしいですね。

 

そうみたい。人は毎年確実に、1歳年をとっていくのにねえ......

 

リーチャーの超人的な体力もすごいけれど、もっとすごいと思ったのは、この作家さんのライティングスタイルです。彼は、一度書いた内容は書き直しをしないんですって。書き続けていて矛盾が生じたら、戻って修正するのではなく、そこから軌道修正するのだそうです。

 

物語の筋書きを細かく決めて書くというタイプではないそうで、前日に書いた内容を読み返して、次に脳内にわいてくるストーリーを言葉にしているとかいう対談文を読みました。音楽でいえばジャズみたいなのかな。始めと終わりは定型に合わせるが途中は自由に書きなぐっているイメージ? それがリーチャーのあの勢いを生み出しているのかと納得できます。

 

さらに、作者については驚きの展開が待っていました。

リー・チャイルド氏が作家業の引退を発表したそうです。お年だし仕方がない、リーチャーもこれにて終了か、と思いきや。

 

なーんと、弟氏(弟も作家)にリーチャーシリーズを継承るのだそうです。引き継ぎ期間中の数作は、弟氏と共同執筆していてBook 25からは連名で発刊されています。

 

そういう手があったかと驚いたわあ。弟氏はリー・チャイルド氏よりかなり年下だそうで、これからも少なくとも数年間は新しいリーチャーの活躍が見られるということになりますが......

 

作家は引退するけど、リーチャーには引退させないってかー。

 

Book 27の発刊年は2022年、ということは、2023年の作品がすでに刊行されているのでは。

 

実はそうなのです、走ってる間に発売されてた。だから、現段階でほんとのゴールはBook 28なんですよねー そうか、まだ走ろうかしらん

 

(まあご勝手にどうぞ)中継はこれにて終了させていただきます。

 

 

♪Book 28をさっそく図書館に予約した♪